読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『バスラの図書館員 イラクで本当にあった話』(絵本)

2013年02月14日 | 戦争について考える本
小学5・6年生が所属している小学生国語道場クラス。

昨日は、こちらの本を読みました。
バスラの図書館員―イラクで本当にあった話
絵と文・ジャネット・ウィンター 訳・長田弘
晶文社

バスラはイラクの文化的中心都市です。

アリア・ムハンマド・バクルさんは、バスラの女性図書館員です。

2003年春、イラクへの侵攻が、バスラに達します。

戦争の火が図書館の本を滅ぼしてしまうことを、アリアさんは恐れていました。
図書館の本を、戦争から守ることのできる安全な場所に移してほしいと、アリアさんは当局に求めました。
しかし、それはできないと言われました。

そこで、アリアさんは自ら行動を起こすことにします…。


これは、イラクで実際にあったお話です。
1人の女性の勇気ある行動が、図書館の三万冊の本を守ったということが素晴らしいです
そして、戦争ほど愚かなことはないと思わされます。
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『こどもたちのはし』(絵本)

2013年02月13日 | 哲学・生き方の本
昨日は小学校での読み聞かせでした。
担当は、5年生クラス.

2冊読んだのですが、昨日1冊ご紹介したので、今日はもう1冊を。
こどもたちのはし (特選 世界平和の絵本)
作・マックス・ボリガー 絵・シュタパン・ジャヴレル
平和のアトリエ

ある川の岸辺に二人のお百姓さん家族が住んでいました。
1人は、右の岸に、もう一人は左の岸に。

お百姓さんたちは、お互いに憎らしく思っていました。
なぜなら、お互いに相手の岸の方がいいと思っていたからです。

大人たちは罵り合っていました。

ある日、旦那さんたちは、大きな石を集めてぶつけ合いました。
でも、石は向こう岸に届かないで、川に落ちてしまいました。

川の幅が広かったからです。


そして、川に落ちたこの大きな石が、なんと、平和の懸け橋につながっていくのです

詳しくは、ぜひ絵本をご覧ください


このお百姓さんたちには、子どもがいるのですが、子どもたちが平和をもたらしてくれるのです

偏見のない素直な気持ちの大切さを感じられる絵本です
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『サンガイ ジウナコ ラギ みんなで生きるために』(絵本)

2013年02月12日 | 世界に目を向ける本
今日は、小学校での読み聞かせの日でした。

担当学年は5年生。
高学年のクラスでは、お子さんたちが色々と考えを巡らせられるような本を読みたいなぁと思うので、本選びに時間がかかります
結局、今日はこちらの本を読むことにしました。
サンガイジウナコラギ―みんなで生きるために
文 岩村文子、篠原千史 絵 金斗鉉
日本キリスト教書販売

これは、実話に基づいた絵本です。

1962年、日本からネパールへ医者の夫婦がやってきました。
その頃のネパールは医者不足でした。
ネパールの病気の人々を助けたいと思い、ドクター岩村昇はネパールに来たのです。

ドクター岩村の病院には、毎日たくさんの人がやってきました。

でも、ある日ドクターは、病院に来られるのは元気な病人だ、ということに気付きます。
ネパールは山が多く、車が通れないところもたくさんあります。
ドクターは、病院に来られない人たちのことを思いました。

そして、ドクター岩村は病院の人たちに助けてもらい、薬や道具を背負って遠くにある村を一つ一つまわりながら、病院に来ることのできない重い病気の人々の診察を始めました。

ある村に行くと、一人のおばあさんが重い病気で寝ていました。
このままでは家族にも病気がうつってしまいます。
ドクター岩村はそのおばあさんを連れて帰りたいと思いました。

しかし、季節は夏。
畑仕事が一番忙しい時です。
だれもおばあさんを背負って病院まで連れてくることはできません。

しかし、思ってもみない助けが現れるのです!


このお話を読むと、本当に人間的に優れているとは、どのようなことなのか考えさせられます。

ドクター岩村も素晴らしいですが、彼を助けた青年は本当に素晴らしい!!

心が洗われる一冊です
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『みっつのねがい』(絵本)

2013年02月11日 | 童話・昔話・名作
時々読みたくなる世界の昔話

今日の小3国語クラスでは、こちらの本を読みました。
みっつのねがい (世界傑作絵本シリーズ)
ピレット・ラウド 再話・絵 まえざわあきえ・訳
福音館書店

こちらは、エストニアの昔話です。
教室では、地球儀を持ってきて…
「エストニアってどーこだ?」
「???」
「ここが日本で…エストニアはここにあります
「遠いね~」
と、エストニアの場所を確認しました。

お話は、こんな内容です。

昔、エストニアの小さなむらのはずれに、夫婦が暮らしていました。
二人はとっても怠け者で、働かないのでいつも貧乏でした。
だから、いつもお腹をすかせて、毎日けんかばかりしていました。

ある日、二人はこれまでで一番の大喧嘩をしました。家が壊れそうになるくらいの…

すると、ドアのかげから、一人のおじいさんが現れました。
おじいさんは、「これから、もっと楽しく暮らせるように、わしが力を貸してやろう。今から、願い事を三つ考えなさい。三日目に、三つの願いを言ったら、すぐにかなえてあげよう。」と言い、去っていきました。

二人は、願い事を寝ずに考え続けました。

そして、とうとう三日目が来るのですが…


有名なお話なので、聞いたことがある方も多いと思います。
結末は色々なパターンがあったように思うのですが、この絵本ではハッピーエンドになります

「めでたし、めでたし」という言葉がよく似合います
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『考える豚』(絵本)

2013年02月07日 | 笑える本
先日、図書館で見つけ、うちの子達(小2・小5)に読み聞かせしてみたところ、大ウケだったのがこちらの本。
月曜日の小学4・5年生クラスでも読んでみました。
考える豚 (桂三枝の落語絵本シリーズ)
文・桂三枝 絵・黒田征太郎
アートン

舞台は、ある養豚場。

食べることだけが楽しみの豚たちの中で、トン吉だけが元気がありません。
ここ何日か、あまり食べていない様子。

病気ではないかと心配した他の豚たちが、トン吉に声をかけてみると、なんと彼はダイエットをしていると言うのです!

養豚場の豚が、なぜダイエット?
そこには、トン吉の切実な思いがあり…


この絵本は、桂三枝(現在は六代目桂文枝)さんの創作落語です。

細かいギャグがちりばめられていて、大笑いしてしまいます

ただ、口蹄疫や鶏インフルエンザ、養豚場の豚がハムになること、運動選手の「逆三角形」体型など…、
様々な基本的知識がないと楽しめないので、小学生以上向けの内容でしょうか。
(ある程度の教養がないと分からないというのも、落語らしいですね

お話の面白さで笑わせる落語。
本物の「芸」を感じます
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