野菜通信@畑の中心で愛を叫ぶ・・

長崎県・西海無農薬やさいの会生産者の一人、
フッチーが気ままにつづるブログです。

農業とリスク (その2)

2010年05月10日 12時06分23秒 | 日記

リスクは自然の脅威だけではありません。

家畜を飼っていると、常に病気や伝染病の脅威と隣り合わせです。
鳥インフルエンザでは数万羽という鶏が処分されました。

今、宮崎県で発生した口蹄疫で九州の畜産農家は戦々恐々としています。

口蹄疫は、牛や豚などの偶蹄類がかかる病気で、人間に感染することは
ないし、感染した家畜の肉が市場に出回ることもありません。

しかし、感染力が強く、宮崎県の川南町を中心に感染農家が毎日増え続けています。
そして一頭でも感染が確認されると飼っているすべての家畜を処分しなければなりません。

今までに牛、豚併せて6万頭以上が殺処分され、現在も処分作業は続いています。

昨日は、繁殖牛2頭・子牛2頭を飼養している農家で口蹄疫が確認されています。
老夫婦が家族同然にかわいがって飼養していたのではないでしょうか。母牛のお腹には
生まれてくる予定の子牛が宿っていたかも・・・。
そんなことを考えると気が重くなります。

今のところ、農家や関係者の必死の防疫作業で宮崎県の一部の地域にとどまっては
いるのですが、口蹄疫の広がりや侵入を防ぐため九州のすべての子牛市場の開催が
延期になリました。




あたいはいったいどうなるのよ!!

うちにも5月の平戸口子牛市場に出荷予定のおとめという名前の雌子牛がいるのですが
出荷がいつになることやら、しかも7月には3頭の出荷予定があるのに・・・。


牛を売らないとエサ代が払えません。

今日こそは新たな口蹄疫確認の情報がありませんように・・・・。

   牧場の中心で  くたばれ口蹄疫!! と叫ぶ毎日です。