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野菜通信@畑の中心で愛を叫ぶ・・

長崎県・西海無農薬やさいの会生産者の一人、
フッチーが気ままにつづるブログです。

石木ダムー地上げ屋(県の職員)の測量阻止行動

2014年07月26日 06時53分29秒 | 石木ダム


長崎県は反対地権者の意志を無視して石木ダム建設予定地の強制収容(=強奪)に
向けての準備を着々と進めています。

昨日は、用地の収用裁決に必要な測量調査のため地権者の用地に入ろうとしましたが
反対地権者や支援者に阻止されました。

私も朝の仕事を終えてから「いざ、こうばるへ!」と急ぎましたが、着いたときにはもう
地上げ屋(県の職員)らは追い返された後でした。

一言ぐらい吠えたかったのですが、残念!!



このときの一部始終は下の動画で見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=q3uQLOB_6O4



また、「石木川まもり隊」のブログが詳しく解説しています。
http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/48b4a9d498c5b688373e560d4300c3e9



反対地権者と弁護団、支援団体はダムの必要性についての疑問を「公開質問状」で投げ
かけています。その内容のほとんどが事実関係の確認なのですが、佐世保市水道局や
長崎県が渋々応じた数回の話し合いの中で合理的な回答ができず、ますます石木ダム
建設の必要性のなさが明らかになってきています。

たとえば佐世保市の水不足の現状について「受任の限界をこえている」らしいのですが、
そう判断した根拠となる資料を示せと問われて、佐世保市水道局はそれを示すことがで
きませんでした。あたりまえです。佐世保市の貯水率はこの5年間年平均93%、お金さえ
出せば水道は豊富に使うことができ、水が足りなくて困っている佐世保市民など一人もい
ないからです。「受任の限界をこえている」なんて大げさにもほどがありますよね~。佐世
保市民はお風呂に週1ぐらいでしか入れないんでしょうか・・・。

平成6年の大渇水の時のことを持ち出して「あのときはたいへんだった・・」とよく言うので
すが、その当時と比べ一日配水量も約1万トン(一年で約365万トン、約50日分)減って
いますす。下の原ダムもかさ上げされ漏水も改善されている。「平成6年のような渇水が
あってもそれほどたいしたことにはならないのではないか?シュミレーションはしていない
のか?」と問われても「していない。やろうとしたが資料がなくてできなかった・・・」と力の
ない答え。

上記はほんの一部です。
マスコミが言うような「平行線」ではなく反対地権者側が具体的な数値を示して根拠を正
しているのに対して、県や佐世保市はほとんど有効な説得力のある回答ができていない、
というのが今の現状だと思います。

県が「話し合いを今後も続ける」というのはポーズでしかありません。話し合いをすればする
ほど石木ダムの必要性のなさが明らかになっていくからです。本音はもう話し合いなんかした
くない、しかし表向きはそう言わざるを得ない、というところでしょう。
「話し合いはしたくない、しかしダムは造りたい」では地権者が納得するはずがありません。
ダムの必要性について合理的な説明ができないということは客観的にはダムは必要ない
ということを認めているようなものです。

はっきり言います。石木ダム建設事業はインチキです。
石木ダムは利水上にも治水上も全く必要のないダムです。今や行政のメンツだけでごり押し
している事業です。こんな事業を地権者の同意を得ないまま強制収容(=強奪)までして強行
するのは狂気の沙汰です。

というわけで私は、友人、知人、FB友達の住むこうばるの危機を救うべく、集団的自衛権
(?)を行使してこれからも石木ダム建設反対の声を上げ続けます。



抗議活動には間に合いませんでしたが新しいダム小屋の写真を撮ってきました。







ダム小屋の前では新作のかかしが睨みをきかせます。