ランチバイキング

もう食べられないと言いつつカレー



あなたは、ランチバイキングに行ったとしたら、なにを狙いますか。ずいぶん前の話だけれど、仕事の関係でランチバイキングに招待されたことがあった（高級なものが並んでいた）。われわれは、何から狙うか、高級なものはどれかとチェックしていた。すると、数人の若者が動き出した。何に目をつけたのかと見ていると、一目散にスパゲティの皿へと向かっていた。おいおい、そんなのはいつでも食べられるじゃないか、こういうところではまず、高価なものを食べなさいと、叫びそうになった。しかし、彼ら彼女たちは満足そうにスパゲティを食べ、食べ終わるとすぐにデザートコーナーに集まっていた。信じられない、それで満足できたのか？　そのとき時代が変わったことを知った。
彼ら彼女たちは、いまなにを食べたいかで選んでいる。われわれは、値段で選んでしまう。食べることへの欲を満足させるポイントが違うのだろうな。普段食べられないものをという世代と、いま食べたいものをという世代と。世代で判断はできないけれど、そういう流れになってきているようだ。いいことだとおもう。





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