今回、私たちは、ウィーンから列車でプラハに入ったのですが、日本の島国からすると、この国境を越えるということに、
なにか特別な出来事のような思いを持っていました。
一方で、国境問題は、世界の中では紛争の火種となっていることも多く、尖閣問題を始め「国境」を考えることが多い
最近でもありました。
ところが、ヨーロッパの26国間にはシェンゲン協定があり、圏内で国境を越える際には、実はなんの検査もなく越える
ことができたのでした。
列車が到着するウィーンの駅は、駅舎からホームはまったくのフリー、駅員の姿もありません。
車両番号とシートナンバーはチケットに記されているので、自分たちで乗る列車を確認して、そのホームに向かい列車
が来るのを待ちます。
発車すると、やっと車掌さんがチケットの確認にやってきました。
ウィーン・マイドリング駅を9時32分に出て、プラハ中央駅に14時21分に到着の予定で、実は、この5時間の車窓をとても
楽しみにしていたのですが、とにかく窓が汚れていて、ほとんど外の景色が霞んでみえます。これはちょっと残念でした。
すっかり清掃の行き届いている日本の列車が当たり前と思っていましたから。
ウィーンから1時間ほどで、国境を越える時に車内アナウンスがあり、「Breclav」(ブジェツラフ)という駅で数分の停車
時間があり、列車は静かに動き出しました。
お昼近くになっても、車内販売があるわけでもなく、この列車は食堂車も付いていないようです。持ち合わせはチョコレートを
ほんの少し。お昼は食堂車に行ってもいいね!なんて暢気なことを言っていましたが・・・空腹を我慢するしかありません。
予定の時刻通り、プラハ中央駅に到着しました。国境を越えて変わったことと言えば、通貨がユーロからチェココルナに
変わったぐらいで、プラハの駅に着いてから両替をしただけでした。
国境の駅「Breclav」駅とプラハ中央駅
駅は、プラハの目抜き通り「ヴァーツラフ広場」にも近く、この通りに面しているホテルを探して、石畳の上をガラガラ荷物を
引きながらホテルを見付けました。
そこで、やっと遅いランチを取ることができ、ドイツ語もチェコ語もわからないので、英語読みで「パスタ」と読めたので注文
したのですが、ラザニア風でした。
コーヒーもここでは、ホイップした生クリームを浮かべた暖かいコーヒーがグラスに入ってきました。
疲れていた上に、お腹もすいていたので、無事にプラハに到着したことで、ほっとしました。