東京国立博物館の庭園は、普段は観ることはできないのですが、春と秋の2回だけ庭園を開放していると
聞いたことがありました。
秋晴れに恵まれた先週末、紅葉には少し早いかなと思っていたのですが、
秋の上野公園にも足を運びたくなり、思い切って出かけてみました。
上野公園内はあちらこちらで大道芸が繰り広げられ、それは賑やかでした。
ところが、東京国立博物館に入館し、そのまま庭園に回るとそこは静寂の中、人もまばらで、
この庭園が開放されていることを知っている人はどうも少ないようでした。
広い庭園にはいくつかの茶室が点在し、都会の中の凝縮した自然の中に、茶室と池がしっくりと溶け込み、
日本の「わびとさび」の精神を私がどれだけ理解できているかは疑問としても、この閑寂な世界を
じゅうぶん味わうことができました。
茶室のひとつ 「六窓庵」と「応挙館」
池泉から博物館の本館を望む
少し色づきはじめた庭園と 池の向こうには茶室「転合庵」
絵を描く人も庭園の景色の中に