秋が一段と深まり、冬を思わせるような冷たい雨の日もありましたが、長続きせず晴天がまた戻ってきました。
朝晩は冷え込みますが、日中は秋の心地よい陽気に、つい足が外に向かいます。
近くの舞岡公園の紅葉の様子をとでかけましたが、こちらの森が彩るのはまだ少し先かなと思われました。
しかし、秋はまた進み、ススキの穂がすっかり銀色に輝いていました。
道端で、この「ひっつきむし(名前はコセンダングサ)」の実に出合うと、その愛きょうのある姿に
つい微笑んでしまいます。
植物には子孫を残すためにいろいろな工夫をしていて、タンポポのように風に乗って遠くまで飛んでいくもの、
はじけて飛び散るもの、鳥に食べられフンとして落としてもらうものなどなど・・・
ひっつきむしの場合は丸くかたどった先に数えられないほど張り出した鋭い刺で人の服や動物の身体に
くっつけて、運んでもらうという知恵。
洋服についた刺をとろうとすると、抵抗するかのような強い粘着力。
すぐに取り払わずに、なるべく遠くまで持って行ってと言っているよう。
今の子供たちがそんな遊びをするのかどうかはわかりませんが、学校帰りの子供たちが、この実をとっては、
友達の背中めがけて飛ばして遊んだそんな記憶が
このひっつきむしを見ると微笑ましく思ってしまうのかも知れません。
おい、おい、ひっつきむしくん!まだまだたくさん残っているよ!