京都旅行から戻って3日目。京都市内のカエデはほんのり色づき、真っ赤に色づくのはやはり
11月下旬でしょうか。でも、おかげで比較的静かな京都を訪れることができました。
帰って、写真を整理始めたら数百枚、景色も建造物もそして紅葉もすばらしかったので、つい・・・と
いうことになりますが、その出来栄えはまた別で、取りすぎに返って取捨選択に手間取ってしまいます。
写真の整理がてら、またお付き合い申し訳ありません。
京都 洛東へ
毘沙門堂門跡
山科最北端の山腹に佇む鄙びた天台宗の寺院ですが、秋深い自然の中にあって風情のある古刹と
いった趣でした。
天上界へ向かうと言われるほど急な石段を登ります。本堂も堂内の襖絵も高い寺格を忍ばせていました。
山寺の庭は、自然と一体化したすばらしい紅葉でした。
随心院
小野小町の邸宅跡とも伝わり本堂は寝殿造で、境内には小町ゆかりの史跡が残っています。
庭園は美しい苔寺で、別名「洛巽(らくそん・都の東南)の苔寺」とも呼ばれています。
醍醐寺
真言宗醍醐派の総本山、醍醐山全体を寺域とする、世界遺産にも登録されている大寺院。
京都最古の木造建築とされる五重塔。その昔の建築技術にはただただ驚きます。
また、五重塔近くにあった、1本ののっぽの松の木。この木もまた同じ歴史を刻んできたのだろうと思い、
感慨深いものがありました。
醍醐寺中心のお堂である金堂(国宝)、豊臣秀吉の命により紀州より移築されたと言われています。
西国三十三観音霊場大11番札所である観音堂。
西に傾き始めた午後の陽が、紅葉の葉を通して観音堂を赤く染めているようでした。
水鏡となった弁天池に色づいた木々が写り込む美しさは、今回の旅行で特に印象に残ったひとコマでした。
他にも建造物の大半が国宝や重要文化財となっている三宝院と、秀吉設計の庭園なども巡りました。
撮影は禁止されていましたが、この京都の歴史文化の深さと壮大さを改めて認識するものでした。