小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

北海道稚内・利尻島・礼文島旅行記 ~最果ての海に浮かぶ島 利尻島~

2016-06-19 | 旅行

稚内フェリーターミナルから、利尻島の鴛泊港へ船で渡ります。およそ所要時間は1時間50分。
以前行った友人から船は揺れるので、船内に入ったらなるべく横になれる場所を確保するように
と言われていたのですが、この日はほとんど波もなく快適な船旅でした。
(4日前は波が荒く欠航だったとか)

利尻島は、海岸線からなだらかな裾野を広げながら、1721メートルの独立峰利尻山が聳え立ち、
島はこの利尻山を中心に海上に浮かんでいるように見えます。海に囲まれた独立峰というのも
世界で珍しいそうです。

朝9時には利尻島に到着しました。ホテルに荷物を預けて早速足慣らしにハイキング

原生林と沼に囲まれた姫沼周辺を歩いてみることにしました。

まず迎えてくれたのは、マイズルソウ

お天気さえ良ければ、この沼から逆さ利尻山を望むことができるはずでしたが、その願いこそ
叶いませんでしたが、沼に移る緑深い原生林はとても神秘的でした。

運よく、湖面を渡る真っ白い水鳥をカメラに収めることができました。

クルマバソウとハクサンチドリ

山道もよく整備されていますが、倒木なども多く四季を通して厳しい自然を物語っています。

絶え間なく深い森から聞こえてくるのは、私にはヒグラシのようにも聞こえてきました。
気持ちのいい遊歩道を歩きます。山間から鴛泊港のランドマーク「ペシ岬」が見えました。


高山植物展示園に寄って、ここ利尻島ならではの植物をみることできました。
ここから利尻富士が顔を出してきました。雪がまだ深そうな厳しい表情をしています。
エゾゴゼンタチバナとセンダイハギ

リシリリンドウとチシマキンバイ

お昼を済ませてから、ペシ岬の展望台まで登ってみました。
利尻富士はすっかりその勇壮な姿を出しました。圧倒的な存在感です。

午後は、やはりバスに乗って利尻山の裾野を1周してみることにしました。

島の南にあるオタトマリ沼からの利尻富士は急峻な尾根が連なって、富士山を連想するよりは、
ヨーロッパアルプスの山並みのよう。

あの北海道の銘菓「白い恋人」の包装紙もここからの利尻富士がモデルとか。


途中の海岸際では、日本で自生する唯一のヒナゲシである利尻島の固有植物「利尻ひなげし」が
咲いていました。


利尻島の最南端、仙法志御崎公園の荒岩  エゾカンゾウも咲き始めていました。
利尻島では、カモメやウミネコを「ゴメ」と呼ぶそうです。

リシリヒナゲシとクロユリ  利尻昆布の日干し(裏と表を間違えて日干しすると丸まってしまうとか)

海岸近くの作業小屋では、6月に解禁し、水揚げしたばかりのウニの殻剥きが行われていて、
お願いして写真を撮らせていただきました。
これだけのウニを海中で2時間ほどで収穫するとか、「こんな高級品、とても私の口には入りません」
と言ったら、なんと剥いたウニをいただいてしまいました。
その甘くて美味しいこと!忘れられない味となりました。

コンビニは「セイコーマート」のみ、利尻島で3軒、礼文島で1軒。
利尻島と言えば、やはり利尻昆布、この利尻昆布は2年物までとか、島の海岸線には昆布を干すための
砂利のスペースが至る所にありました。

コメント (6)
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