僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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This Is M`s Story 6~元春いろいろエピソード2

2010年12月16日 | 佐野元春
下に書ききれなかった元春エピソードを色々綴ります。
前回はメディアで見知ったことについて書いたので今回は元春の作品に対する雑感を。


○ボクが元春を聴き出したのは二十歳を超えてから。10代では全く聴かず。
 だから80年代の曲を聴いても青春時代の想い出が蘇える、は一切ありません。
 「ハートビート」も「サムデイ」も「R&Rナイト」も重なるのはあくまで「現在」。
 逆に10代で元春に出会った人が少し羨ましい気もします。
 10代で元春のオンガクを知ってると知ってないとでは人生かなり変わるのでは?

○実はボク、2000年まで初期のアルバムは持ってませんでした。
 なんか聴く気になれなくて。代表曲はシングルズに収められているし。
 2000年になってようやく「バック・トゥ・ザ・ストリート」「NO DAMAGE」を購入。
 「サムデイ」に至っては20周年アニバーサリーエディションでようやく購入。
 初めてチャンと聴きました。ホント素敵なアルバムですね。もっと早く聴くんだった。

○「サムデイ」実は苦手な曲でした。名曲なのは疑いないけど自分とは関係ない曲。
 「いつか」というのは明るくキラキラした人生を送っている人に来るもので、
 オレみたいに毎日燻ってどんより生きてる人間には来ないものと思ってました。
 なんていうか自分はこの歌には相応しくない、そんな想いがありました。
 ライブで聴く分はウレシイけど、普段は絶対聴かない。CD聴くときも飛ばしてました。
 でも・・今はこの曲に対する「気後れ」は無くなったかな?
 それが無くなったのは嫁と付き合い出して以来かな?今では大好きな曲です。

○その意味では「つまらない大人になりたくない」「今までの君はまちがいじゃない」
 こういった歌詞に自分を重ねることも無いですね。マチガイだらけの人間だったし(笑。
 「いつか」も「たどりつく」も未だに信じてはいない。
 ただ、嫁やヨモギ、友人と居るときはホントに楽しい。
 これが待ち望んだ「いつか」なのかも?ま、毎日ゆるゆるそこそこ楽しければイイです。

○大好きな鈴木祥子さんに「恋人たちの月」という曲があります。
 彼女はこう歌っています。
  「いつかきっとたどりつくなんて どこかへ 甘い夢はすててしまおう」
  「そして希望とか約束だとか そんなことだって捨てちゃってさ
   何よりかるくなれたら そこに゛愛゛みたいなものがみえるかな?」
 これが「サムデイ」や「R&Rナイト」に対するアンサーソングか?はワカリマセン。
 でも祥子さんは元春ファン。きっと頭に元春の歌はあったと思います。
 
 この曲は大好きな歌です。いつかや希望を否定しているようで結局それを強く求めてる。
 元春の様にポジティブな表現では無くネガティブな表現だけど・・響くものがある。確かに。

○アルバム「コヨーテ」は名作。ただ発売当時あまり聴かなかった。
 このアルバムが出た当時、父が亡くなり仕事はサイアク。ハードな時期だった。
 このアルバムで描かれる「荒地」「先が見えない風景」はあまりにリアルで痛かった。
 特に「コヨーテ、海へ」「黄金色の天使」は痛すぎた。
 40を超えてもこんな迷って戸惑ってばかりだと思わなかったから。
 この唄はそれをそのままリアルに描写してて・・・聴くのが辛かった。
 昨年のツアーでライブで聴いてようやくこのアルバムを消化出来たかな?

○最近のライブでは80年代元春クラシックスが沢山演奏される。
 対して90年代、ホボキンオリジナルはあまり演奏されない。良い曲多いのに勿体無い。
 「ハッピーエンド」や「経験の唄」「だいじょうぶ、と彼女は言った」「イノセント」
 「地図のない旅」「DIG」「太陽」ライブで演奏されない名曲が沢山!
 一度「80年代なし」というライブやらんかな?オレは絶対行くよ。


何だか色々書きましたが初期の曲が決してキライではないです。
ただ自分には一寸キラキラしてて眩しすぎるかな?90年代のダークな曲の方が肌に合うかな?
ただ今年「月と専制君主」が急に来たり・・・
そのとき、そのときでまた好きな曲が変わるんだろう。

コヨーテから3年が過ぎた。そろそろ新曲・・・聴きたいな。
昔の元春でなく今現在の元春を感じたい。それは今も変わらないから。
ホント熱苦しくてメーワクなファンですね(^_^;

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This Is M`s Story 5~Webの波にとびこんで

2010年12月16日 | 佐野元春
元春マイヒストリー。ライブの感動の勢いで続きを書きます。
「The Barn」発売後即購入。「ヤング・フォーエバー」はカッコよさに好きになりました。
でも他の曲がダメでした。歌詞は素晴らしいけど声とサウンドがダメ。
「もっとロックしてくれよ!激しい歌とオトを聴かせてくれよ。フルーツはそうだった。
何この老成したサウンドは?老け込むのまだ早いだろ?どうしちゃったの?元春?」
失望した。ガッカリした、というのが正直なキモチです。
今、聴くとホントいいアルバムなのに・・何で当時はそう感じたんだろう?

仕事が相変わらず最低。いろいろ転職活動を展開したが上手く行かず。
ロッキングオン正社員募集にも応募したな。論文選考で落っこちた(^_^;
しばらくして転職に成功。今居る会社に入って生活もようやく落着いた。
でも、相変わらず人間関係は苦手。実家にも殆ど寄り付かず。
このまま独りで生きて独りで死んでいくんだろうなぁ、そう思ってた。

そんな中元春のニューアルバム「石と卵」を購入。「イマ3つ」が感想。
曲も歌詞も矢鱈こムツカシイ。今聴くと善いアルバムなんだけど(^_^;
当時ボクは南船橋に住んでいました。市川で元春ライブあるというので行く。
元春ライブは実に3年ぶり。あまり期待せず行ったら・・・イイじゃん!
正直声のパワーは落ちたかな?とも思ったけど凄い楽しいライブだった。
やっぱ元春はイイ。もう1度追いかけようと決心。(単純な奴^_^;)

翌年が元春デビュー20周年。ボクはネットを始めてて公式HPにアクセス。
「カフェボヘミア」(以下カフェボ)に色々と書き込む。
あの掲示板は素晴らしかった。だって元春以外のことを書いてもOKなんだもん。
そんな掲示板フツーないだろう?
好きなミュージシャン、画家について書いたら反応が。うわぁウレシイ!
で調子に乗って一寸オイタをしてしまう。すると心配して何人か個人メールをくれた。
そう当時みんなメールアドレスを載せていて個人メールのやり取りも出来た!
ネットトラブルが多発する今では有り得ない。長閑な時代だった。

でその方と定期的に元春話をメールする事に。
会った事がない人とメールでコミュニケーション。これも新鮮で楽しかった。

そのうちカフェボである方が「元春に対してファンからお祝いしたいね」とカキコミを。
で思い出したのが「サークルツアー仙台公演」でファンが元春のバースデイをお祝い
したエピソード。オレもあんな風に元春にお祝いしたい!ってキモチが湧いてきた。

である友人の助けを借りて「お祝い企画を考える」掲示板を作った。
カフェボで宣伝して色んな人が遊びに来た。・・・・ウーン、何て大胆な奴(^_^;
実生活では人と話すのが苦手、まして異性とコミュニケーション出来ない奴なのに。
何であんなことが出来たんだろう?今なら絶対出来ない。いやしない。
「お祝い企画」は色々広がったな。ボクは「ファンから元春に手紙を贈る」企画を立上げ。
別の方は「20周年記念ツアー会場で客席から歌のプレゼントを贈る」企画を立上げ。
掲示板上で皆で意見を交換。なんか学園祭の準備みたいで楽しかったなぁ。

確かボクが掲示板を立ち上げて最初にメールとカキコミをしてくれたのが嫁だった。
まさか当時はこんなことになるとは露知らず。(゜゜)\バキ☆。(゜゜)\バキ☆

企画実現に向けて事前に色んな人と会って話した。これも以前は出来なかったこと。
何で当時はあんなパワーがあったんだろう?あれはホントにオレだったのか?

ツアーが開始。紆余曲折あって歌のプレゼントは中止。手紙プレゼントは無事成功。
ツアー最終日。武道館近くのホテルにファンの人が集まる。
オレ以外は全員女性。オレなんか色々話したな~。あの日の事は一生忘れない。
企画成功を祝って水上バス~浅草散策オフを企画。そこで嫁と初めて会う。
まさか当時はこんなことになるとは(もうイイって)(゜゜)\バキ☆。(゜゜)\バキ☆

でも、カフェボはアラシがあって閉鎖。何か凄く喪失感があった。
ネットでのコミュニケーションの取り方はカフェボで教えてもらった。
あそこがWebの世界で生きていくうえでの学校であり教室だった。感謝してる。

その後もMOTO友さんとは機会ある度に一緒にライブを見たり呑んだり。
当時KyOnさんからボ・ガンボスにはまって更にネットのつながりが広がる。
嫁がボ・ガンボスのライブを見たことを知っていろいろ教えてもらった。
何か一気に自分の世界が広がった・・・そんな気がした。
どんとには一気にはまった。イベントの宣伝を手伝ったりビラまくりしたり。
こんなに誰かのウタを好きになるなんて久しぶり。いろいろ動いた。

一方で元春の活動に少しづつ物足りなさを憶える。出てくるのは過去の話ばかり。
新曲は出ないの?過去は素晴らしいけどオレが見たいのは現在(いま)の元春だ!
そんなことを思って元春から距離を置こうと思いました(何様だ?^_^;)

そのうち嫁と交際が開始。翌年元春がいきなりツアーを発表。
そう2001年「ロックンソウルツアー」。1曲が矢鱈長いライブ。
仙台で嫁と元春を見る。初めての遠征。初めて人と一緒に見る元春。
ただ内心「ライブ見て感動できなかったら元春のファンをやめよう」と決めてた。

出てきた元春は・・・・矢鱈はしゃいでた。楽しそうだった。
次から次と素晴らしい演奏を繰り出すホボキンを率いてウキウキ♪
「どうボクのバンドすごいでしょ~!みてみて~!!」とオモチャを手にした少年みたい。
見てて呆れた。悩むのがアホらしくなった。いいよ。一生ついていくよ、と決めた。

そのライブの最後の曲は「サムデイ」。嫁と並んで見てて涙が溢れて止まらなかった。
ボクは「サムデイ」という曲は苦手だった。自分には「いつかはない」と思ってたから。
でも、あの日この歌を聴いて熱くなった。この日、この歌を初めて好きになった。

過去、元春のライブを色々見たけど、あの夏、仙台で聴いたサムデイが一番。
一生あの日のことは忘れないだろう。

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