<昨年12月、やど工房の忘年会にて>
今月7日に浦和市民連合の東一邦さんが他界されました。
元埼玉べ平連、近年はさいたまNPOセンターなどで活動され、浦和の市民運動の歴史の中心を生き抜いてきた方、11月に70歳の誕生日を迎えたばかりでした。
私が直接お話しするようになったのは、マゼンダを結成した年の1980年、朝霞自衛隊観閲式反対デモの先頭トラックにバンドを乗せて演奏しながらデモ行進をするというアイディアをURC(ウラワ・ロックンロール・センター)経由で伝えられて、面白そう!って思ったのだ。
今でこそデモ行進に音楽、生演奏があることは珍しくないけれど、当時は画期的な提案だった、しかも20歳前後の女性5人組のバンドがデモの先頭に立つのは市民運動の世界では実に先進的で、それを実現させてしまうのが浦和の繋がりの面白さだったと思います。
当時、浦和市民連合と反戦青年委員会とURCがNew Wave 80という運動体を結成し、マゼンダの活動期間が丁度その時期に重なり、市民運動グループとの繋がりで出会った多くの方たちにも応援してもらった。
浦和市民連合は90年代前半にURCが始めたライブシリーズHIROISMも応援してくれて、その流れが94年の長沢ヒロ&HIROISMの中国西安公演に繋がったのでした。
2013年に浦和パルコで行われた「ウラワ・ロックンロール・センターの軌跡」展も、東さんがパルコの担当者にURCを紹介してくれたことがきっかけだったのです。
私が時々サポート演奏をしているチグリ・ハーブとプロデューサー長沢ヒロ、故・戸井十月さんを繋いだのも東さんでした。
昨年は東さんが埼玉べ平連時代にフォークのストリートライブ活動をしていた「やるぞどこまで工房」通称やど工房のかぞえ50周年記念イヴェントでピアノでのサポートを頼まれ、打ち合わせにリハーサル、8月のライブ本番後はDVDの制作の打ち合わせと1年間みっちり一緒にイヴェントを作る時間を共にすることが出来ました。
10年近い癌闘病を続けながら、常に前を向いて積極的に皆の繋がりを紡いで下さった東さん、長い間本当にありがとう。感謝しています。
心よりご冥福をお祈りします。
12日にお通夜、13日に葬儀、その翌日14日がチグリ・ハーブの3rd.Album、クラウドファンディングで制作された新曲をクラウドのリターンで聴いていただくイヴェントというスケジュールで私がピアノを担当することになっていたので、東さんの訃報に涙をこらえ、そしてこらえきれずに二人で泣いて語り合って練習する日々でした。
今回こんな風に彼女と一緒に東さんをお見送りすることになったのも、チグリと一緒に音楽活動がんばれっていう東さんの気持ちが繋いでくれたのだろうと思いました。
チグリ・ハーブのニューアルバムは1月11日発売です!
http://chiguriherb.jp/