昨年度のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた作品です。最初から最後までそれ程、以外性
のある展開はしません。妻が突然病気になり夫が看病し・・・と、続けば大方話の内容は分かってくるものです。
二本でも問題になっている老々介護の現実がフランスでも映画になるくらいなんだな~と・・・だから展開は
期待しない方が良いですね。只、すごいのはカメラワークとか技巧、映画的演出が最小限で夫婦と娘の絶望
していく姿が凄くリアルで見ていてこの夫婦の家に住んでいるかのような錯覚さえ起こしえる感じはなんだ?
絵作りもいちいちしつこいくらいの全ての動作を写し(だから長い映画になるんだろけど)普通だと切り取られて
無い「無駄」がある分余計にリアリティーを生んでいるのだろうと思う。
老々介護で疲れれば実際起きそうな展開だし自分が年を取って妻が・・・・どうだろう?考えさせられる映画でした