1931年、日本の統治下に置かれていた台湾で高校野球の台湾代表校として甲子園に出場した伝説の高校
嘉義農林高校(KANO)野球部の実話を基にした感動ドラマです。 台湾の映画と言うのは観たことが無く・・・
評判は凄く良いけど、どうだろう?と思いながら拝見させて頂きました。上映時間が190分と長尺ですが長さを
感じませんでした。シナリオのテンポも良くまさに評判通りの傑作でした。
日本で野球部の指導に失敗した監督(長瀬 正敏)さんが通りかかったグラウンドで見た弱小野球部・・・ここで
何かをみいだしたのでしょう。。。自分の再起もかけ未だ一勝もした事の無い野球部を鬼監督となり次第に強く
なっていく、そして一人一人の心に『負けたくない』気持ちが芽生え始めました。雨の中の練習風景が印象的でした
「練習は裏切らない」と言う言葉も心に残りました。日本人、台湾育ちの漢人、台湾原住民の三民族混成チーム
でも心ひとつになり、チームが一丸となって強い絆で戦い勝ち上がっていく様子はとにかく情熱的で感動的で
涙腺が緩まない訳は無く、特に最後の試合でチームの結束力、絶対に諦めないと言う強い気持ち、涙なくして
観れません。ラストシーンでの長瀬 正敏さんの最後のセリフも素晴らしく何とも言えない余韻の残るラストでした。
太平洋戦争が勃発しKANOの日本人選手も南洋で戦死、甲子園で対決した札幌商のピッチャー(錠者投手)も
戦死しているとの事、太平洋戦争では多くの将来有望な若者達が亡くなって居ます。恥ずかしい事ですね
親日の台湾でこそ作られた映画だと思います。台湾の歴史と共に日本の歴史でもあります、甲子園にこんな歴史が
あったとは知りませんでした。私ももう一度観たい否何度でも観たいですね。
又、今の若者に観て貰いたい!!もっと他に情熱を賭ける所があるだろ!!と・・・・・少しでも思ってもらいたい
映画って本当に良い物ですね