幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異の
ドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍
するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが
ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。
逃がし屋ドライバーを主人公にした映画は「ザ・ドライバー」を思い出しますね。俳優陣、物語、映像、共に魅せられた作品
因みに主人公はカントリーソング好きでした。そう言えば「ドライブ」なんてのもあったな~ 足して二で割った様な映画かな?
銀行強盗団ドライバーの主人公ベイビーはiPODで音楽を聴きながらパトカーを振り切る。その実態はというと、聴覚障害の
里親の面倒を見る心優しき青年。自分の意に逆らっての犯罪稼業だということがすぐに明らかになる。そんな彼が初めて興味を
持たった女の子、彼女のために堅気の道を歩もうとしたときに起きたトラブル。ちよっと可愛い天才少年ドライバーのスーパー
テク物語と思っていたら、意外と恋愛有り・アクション有りとなかなか面白い。
この辺りから話はは裏社会の暴力満載の展開になる。それでも彼は一途な想いのベイビーであり、恋人はベイビーの命。
プロの犯罪者たちとの対決を決意するベイビー ベイビーと同居しているおじさんとの関係も良いですし、ほんの脇役まで
キャラが行き届いていて監督のこだわりと愛情を感じました。ベイビー最後の犯行は成功するのか?失敗するのか?そんな
犯罪サスペンス映画目線で観ていたら、意外な方向に物語が進んでいき、ラストまで目が離せませんでした。
エンドロールでサイモン&ガーファンクルの
ベイビー・ドライバーが流れました。やっぱりな!!本編で聞けなかっただけに嬉しいエンド・ロールでした ☆☆☆☆★