関東の山王会と関西の花菱会の間で起きたし烈な権力闘争の後、大友(ビートたけし)は韓国に拠点を移す。彼は日本と韓国の
裏社会で暗躍する実力者張会長(金田時男)の下にいたが、ある時、韓国に出張中の花菱会の花田(ピエール瀧)が騒ぎを
起こし、張会長の部下を殺害してしまう。この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になる
ちょっとした揉め事を「体面」で大きく膨らまし、それを利用して知謀を繰り返す。全作を通じて暴力団の世代交代が描かれて
いますが、ビートたけし演ずる主人公はその流れからは外れた狂言回しの立場。しがらみを嫌い自身の心のままに怒り、暴れ、
復讐していきます。そんな主人公を利用して敵を婉曲的に排除しようと画策したり、漁夫の利を得ようとしたりする役の西田敏行
さんが前作??だった役を見事に病み上がりの撮影だと言うのに流石だな~と・・・
割り切ってみれば、韓国から帰ってきた、かつて業界をかき回した伝説のヤクザって感じもする。まるでプロのヒットマン
寡黙で、何を考えてるか分からない不思議なキャラがいい。誰よりも暴力的なのに、子分や義理人情を大事にするところもいい。
私が今作を観るに辺り、一番監督が気にした事・言いたかった事・・・それは、大友が、如何にして、義理と人情・筋を通し、
決着をつけること。その筋の通し方を通じ、北野 監督の人となりの美学・哲学を訴えたかったのでは無いでしょうか
私も別にそちらの人間ではありませんが「義理・筋・人情」は通したい方ですからそれなりに感じるものは在りました
大友の最後は「らしい」終わり方でした
アウトレイジシリーズもこれで完結ですね 今度は「キッズ・リターン」「菊次郎の夏」見たいな作品を期待します ☆☆☆