プロ・バスケットボールのコーチ、マルコは短気な性格が災いしてチームをされ解雇され
ヤケ酒をあおって車の事故を起こす。そこで判事に命じられたのは、知的障がい者の
バスケットボールチームを指導すること。職を失い、免停になり、妻にも愛想をつかされた
マルコは、渋々、チーム”アミーゴス”のコーチを始める。ところがメンバーは、あまりに
自由かつ純粋で、直情型のマルコは苛立つばかり。つい、怒鳴りそうになるのだが、個性的
な彼らの明るさにほだされて、怒りは霧消し、次第に彼ら一人一人を理解してゆく。
純粋で熱心でユーモア溢れるチームを、全国大会に連れて行きたい。一念発起したマルコは
真剣に練習方法を考え、初心に返ってバスケットボールを楽しみながらチームを率いてゆく
約600人の中からオーディションで選ばれた10人の様々な障害を抱えた出演者の演技は見応え
があります。(公開先の館主さんの説明より)障害というテーマはなかなか扱いが難しい所
ですが、出演者全員が楽しく作品に参加しているように見えますね。。
障害があるといっても個性にすぎなくて、障害の無い人間なんか居ない!自分が普通ですか?
健常者より優れている才能を持っていたりする人達なのかも知れない・・・
兎にも角にも、アミーゴスのメンバー1人1人が可愛くて面白くて愛おしかった。
チームのメンバーも障害者と一括りにせず、それぞれキャラが立ってて、それぞれに見せ場が
用意されており、問題児や、ひねくれ者、毒舌女子・コジャンテス(グロリア・ラモス)この
作品中の主人公?この子は反則だろ~(笑)チームの紅一点、初登場シーンには度肝を抜かれます
キュートな一面を持っていますが、ちょっと危険な?一面も!チームの核弾頭(笑)か?
おっぱい大好きなスケベもいて、周りに迷惑もかける・・・・変に美化せず、ありのままを描いて
る。でもそこで健常者たちはどう対応すれば良いのかのヒントを与えてくれる。
実際に障害を持ってる素人を起用している事が物語をとてもリアルにしていて、ラストはそう
来たか!とある意味裏切られましたが、後々考えればそのラストがスポーツって本来こうある
べきなのではって思わせてくれるラストシーン。涙を止めることができなかったです
誰もがみんなそれぞれ
愛おしいオンリーワンで、チャンピオン!そして、最高の「ノーサイド・ゲーム」だったと思います。
この作品は本当に多くの方に観て頂きたいと思います!!今年度、一番です ☆☆☆☆☆
原題「チャンピオン」の意味を知ると、はかりしれない勇気が湧いてきますよ