信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

信州から日々の情報・映画・草花・軽登山等‥気まぐれに情報発信していきます

家族を想うとき

2020-02-11 16:17:14 | 映画

現代が抱えるさまざまな労働問題に直面しながら、力強く生きるある家族の姿が描かれる。

イギリス、ニューカッスルに暮らすターナー家。フランチャイズの宅配ドライバーとして独立

した父のリッキーは、過酷な現場で時間に追われながらも念願であるマイホーム購入の夢をかな

えるため懸命に働いている。そんな夫をサポートする妻のアビーもまた、パートタイムの介護福祉士

として時間外まで1日中働いていた。家族の幸せのためを思っての仕事が、いつしか家族が一緒に

顔を合わせる時間を奪い、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンは寂しさを募らせてゆく。

そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう

FC契約でエリア配送を行う宅配会社で働き始めた父親と、民間の訪問介護をしている母親が家族の為

家庭の為にと働く中で家族で過ごす時間が減って行き家族の絆の掛け違いに至っていく話です

高校生の息子と小学生の娘を持つ共働き夫婦 金融危機に際し家を手放し借金生活。

新たに始めようとする仕事に必要な車を買うための頭金、1000ポンドが捻出出来ずに妻の車を売る事に

父親も母親もマジメに必死に働いている。日本ではそれ程多くはないかも知れないが(無い事は無い)

何処の国にも、何処の家庭でもあり得る事を題材にした負の連鎖のストーリー 

非常に重い作品 一歩間違えたら自分だってと身につまされる・・・・

甘えといえば甘えだけど、息子のそれも娘のそれも寂しさによる所はあるわけだし、家族みんなで

出掛けると言った息子の提案をみるに、息子も救いの芽はあるし(こんなに直ぐに解ってくれる子供は

珍しいと思う)高校生の長男が家庭の事情を少し覗き、これで変わってくれれば良いが、兆しの様にも

見えるし、まだ何も始まっていないようにも見える・・・・最後の終わりが辛すぎる

物事が悪い方へ悪い方へ転がっていく展開は、観ていても身につまされてしまいます。これが現実の社会

と言えばそうなのかもしれませんね。家族とは何なのか?支え合う物なのか?厄介物なのか?

 答えはそれぞれが見つけるものだとしても考えさせ

られる作品です。ケン・ローチ監督の前作「わたしは、ダニエル・ブレイク」観たくなりました  ☆☆☆☆


AI崩壊

2020-02-11 13:08:41 | 映画

天才科学者の桐生(大沢たかお)が開発した医療AI「のぞみ」が、国民の膨大な個人データを基に

人間を選別し殺りくを始める。人々がパニックに陥る中、AIを暴走させたテロリストと断定され

た桐生は逃走を図るが、警察のAI監視システムによって徐々に追い詰められていく。一方、桐生

の義弟で「のぞみ」を運営する企業の代表を務める西村(賀来賢人)は、事態の収束に動いていた

番宣を観た時には、AIが人殺しを始めた!自分も殺されてしまう可能性がある中、AIの暴走を止めろ!

という内容だと捉えてしまったのですが・・・・違ったようです 正確には「AIが命の選別を企てて

いる、その前に暴走を止めろ!」が正解だったようです・・・しかも政治絡み?

現実世界が大混乱しているシーン、都会ならそうなり得るけれど、「取り残された田舎」はその頃どう

なっているんだ?と少し気になりました(大概の作品は都会が主ですから)本作には必要ないですね

ストーリとしては、誰が真犯人なのか途中でどのように暴かれあ~この人物が犯人だな・・・

最後にその犯人が胸の内を暴露した時、後ろの演者たちが「はぁ?」という顔をしているのが笑える

「のぞみ」の暴走を止めるために、船を使うところまでは現実的ですが、東北の冬の海に飛び込んで

運良く漁船で助けられなければこの物語は終わりでした(話がおわってしまいますからね~)

途中、人情刑事(高島 政宏)が登場しますが、彼らの古臭い(いい意味で)行動とインテリ集団との

攻防が見どころだったのでは無いでしょうか?結局、最後は人間が勝利を手にするのですが、それは

人間が作った空想の話で、AIは人間の想像を遥かに凌駕するような事件を起しかねないのでは?

所々、ツッコミどころ満載です。氷点下20度の所に薄着で20時間は生きられんだろ~・・・

長い間閉鎖されていた大学に電気が通っていて、パソコンもあって・・・ 

 いづれ個人情報等と言う物は在って無い

                       ような物になってしまう気がしてきました ☆☆★