両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は探偵となり、
夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。しかし、権力者を
標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。
そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。
バットマンを主役に描いた3時間の大作です。終始暗く、重い展開で繰り広げられる。
人間の怒りや悲しみ、憎しみと苦しみが物語に蠢いていて、格差社会や世の中に対する
訴えが感じられた。まさに「ジョーカー」を思い起こす。物語始まってすぐの、窓や
天窓から覗くカメラワークからもサスペンス感が漂い一気に引き込まれていく。
カーチェイスシーンも少しですが良いですね
謎解きを絡めながら一つずつ紐解かれていく犯行と犯人の目的、さらには正義を武器に
好き放題する政治家や警察の悪事や、金、権力、欲にまみれた人間の汚い部分が全面に
出されて描かれている。そしてリドラーの犯行が進むにつれて
バットマン=ブルース・ウェインの自身の悲しい過去やトラウマ、心の傷にも向き合う
ことになる。リドラーを作り上げたのは貧困、社会の歪みや格差社会
個人的には知能犯リドラーには少し同情するし、悪人だけど、被害者でもあるように
思います彼の気持ちも解らなくは無い。本作は社会問題にも繋がるのでしょう
得体の知れない緊張感が続いた映画でした。 ☆☆☆