大会社の人事部長である神崎昭夫は、職場では常に神経をすり減らし、家では妻
との離婚問題や大学生の娘との関係に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日
母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた彼は、母の様子が変化していることに
気づく。いつも割烹着を着ていた母は艶やかなファッションに身を包み、恋愛まで
している様子。実家にも自分の居場所がなく戸惑う昭夫だったが、下町の住民たち
の温かさや今までとは違う母との出会いを通し、自分が見失っていたものに気づいていく
三世代の家族と取り巻く人達とのふれあいの温かな話でもありそれぞれの違う葛藤を
静かに丁寧に描いた含みのたっぷりある作りのしっかりとした作品
相変わらず吉永小百合さんは実年齢より20歳くらい若い役もまったく違和感ないですね
凄い!美人で品があって、まぁ~吉本小百合を観に来たんだけどね(サユリストでは無い)
でも脇を固める役者さんもとてもいい。91歳で創作活動、山田監督これも凄い。
山田監督のぶれないメッセージたしかに受け取りました。
効率追求の経済活動の結果、人間がボロボロにされる。
でも下町ではホームレスを救うあったかい心を持つ人が人間らしく生きている。
この対比を描いて、監督は常に、私達に人間らしく生きることの大切さを説いてきた。
非正規雇用で先も見えない不安定な暮らしを強いられる人も多い現代社会、それだから
こそ手をとりあって人間らしく生きよと監督が言ってくれてるみたいでした
全体的には、微笑ましく安心して観られる山田洋次監督の下町ホームドラマです ☆☆☆