貧しい家庭出身の野心的なパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、とある
パーティーで世界的ファッションブランド「グッチ」創業者の孫である
マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライヴァー)と出会う。互いに惹(ひ)かれ合うように
なった二人は、周囲の反対を押し切って結婚。やがて、セレブとしての暮らしを満喫
する彼女は一族間の確執をあおり、グッチ家での自分の地位を高めブランドを支配
しようとする。そんなパトリツィアに嫌気が差したマウリツィオが離婚を決意した
事で、危機感を抱いた彼女はある計画を立てる。私のような庶民には一生縁がない
のですが、それでも名前だけは知っている、世界的な有名ブランドのGUCCI
もちろん創業者のことも、お家騒動があったことさえも全く知りません。
そんなGUCCI一族の破滅の歴史を描いた本作。事実をもとにして作られたという事も
あり、なかなか興味深かったですね 栄枯盛衰・・・物も人も、始まりがあって
終わりがある。商売は3代目で潰れる、愛にも限りがある、ってホントなんだなって
改めて思った。トラック野郎に囲まれて父の家業を手伝う、気の強い野心家の若い女性
男選びも積極的にグイグイと攻めて手に入れる。なんてったって、相手はGUCCIの
御曹司。一旦は彼がGUCCI家を捨てて自分を選んでくれたあの瞬間は、女性として本物の
幸せを感じたはずだ。それから夫となった彼がGUCCI家に戻ると、妻の彼女の野心は
ムクムクと再生されていく。権力を握った彼女は、家族関係や会社経営のトラブルさえ
嬉々として対峙して自分の地位を固めていく。
一方、気弱で家業が嫌いだった夫が、次第にGUCCIの当主としての自覚とプライドに
目覚め、自分を差し置いて経営者のように振る舞う妻を疎ましく思う。そしてお決まり
の不倫や離婚問題になり最悪の結末を迎える。その間も父やその兄や従兄弟、秘書やら
が権力争いをこれでもかと嫌らしい手口で繰り広げる。まるで昼メロ?GUCCIの
ファションも楽しめるし、女性受けする映画かも
上映時間159分という長い作品でしたが、レディガガの演技で目が離せませんでした
スター誕生も良かったですが、今回は歌無しの本格的な演技で見ものです。☆☆☆★