どんどん趣味の間口がひろがっていくにわかミュージカルファンとして気になってたのが「CHICAGO」
定価じゃちょっとなーと思ってたら意外にお安く手に入ったので昨日観に行った。
「SEMPO」観て感動し、「ミスサイゴン」観て、やっぱこれがミュージカルだよねぇ~と思ったあたしにとって、また目からウロコ

、こういうのもアリなんだぁ。
ミュージカル「CHICAGO」については何も知らないし、主演のお三方にも全く興味はなかったけど、いや~面白かった

。
別に、愛だの正義だの、戦争はいけない、だのそういうメッセージはないんでしょうが、とにかく楽しい。
舞台上にオケっていうかバンドがいて、キャスト(全員じゃないけど)が横で椅子に座って待ってて、衣装もほとんど変えずいろんな役をやって歌って踊る。
書いても伝わんないと思いますが
あたしがお名前も読めなかった和央ようかさんは元宝塚のスターさん

。
長々と歌って踊って喋って、さらに踊っても息があがることなく、さぞカッコいい男役だったんだろうなぁ。
米倉さんはテレビで観る印象しかなかったんだけど、この方も背が高くスタイルがいいし、こんなに歌えて踊れるんだぁ、と失礼ながらビックリ。
歌は和央さんと比べちゃうとちょっと、、、ってなっちゃうけどオッケー

、キュートにコミカルに演じてた。
で、河村隆一さん。
はっきり言って「歌手」のときのあのネチっこい歌い方と声が裏返るとこが苦手だった。って吉川ファンに言われたかねーよ、なんだけど

ところがどっこい、めちゃくちゃ歌が良い。声がいい。
吉川が吉川節を封印したように、河村さんもあたしの苦手な歌い方ではなかったし、発声もセリフまわしも完全ミュージカル調。フツーのお芝居だったらくさ~いんだけど、舞台じゃぴったりはまってて、ちょい早口でも噛むことなく(たぶん)、かっこつけしぃの悪徳弁護士になりきってた。
そんで踊ります。
踊るなんていうイメージがなかったので、さりげなく踊ってる風のときはともかく、バックのダンサーさんと一緒の動きになって完璧に踊り出したときは、やるじゃん!

って感じ。(上から目線ですみません)
さらに芸達者なとこも見せてくれる。あやつり人形のとこね。
普段がどういうキャラの方なのかは知らないんだけど、河村さんファンは両手で顔を覆って指の間から覗き見したい気分、だとか、じたばたのけぞって笑っちゃうようなことはないんだろうか。
もし吉川だったら・・・考えただけで恐ろしい。。。ありえん。
お三方以外のキャストの方たちもすばらしい。
ダンサーさんたちはめちゃくっちゃキレのある踊りを激しく怪しくかっこよく踊る。
7時開演、休憩20分はさんで9時半まで、見ごたえあったなぁ。
また観たいって思えるミュージカルだった。
カテコは、お約束な感じで2,3回、追加で1回って感じ。
当然キャストさんの喋りはありません

「CHICAGO」の世界にどっぷりつかってたところで、後ろの方から「リューイチーーーー」の歓声。
気持ちはわかるけど、これはいかんですねぇ。
せっかくの余韻が。
前にいらしたおじさまが苦々しい顔で振り返ってました。
帰りがけロビーでグッズを見て、ワインの試飲なんかしてもたもたして外に出たら、正面で整列する人々。
これってスターを待つヅカファンなんでしょうか。
日比谷でもみかけたことあるけど、実際スターがお出になるとどういう動きをするのか見てみたかった。
「CHICAGO」また観たい。
自分がヤバい方へ向かってそう(笑)