界隈歴4年半、あたしは怒髪天ってバンドを知らなすぎる。増子さんの自伝本読んで尚一層そう思って、曲や歌詞、MCやメンバーのコトバの上っ面だけで感動した~とか言っちゃう自分が恥ずかしい。でもライブから数日たっても不思議なくらい全部隅々まで思いだせる楽しかったライブ、もったいないんで脳内を書き出しておきます。こんなに恥ずかしいのは初めてだ。あんだけバカみたいな妄想ブログ書いてたくせに、それよりも恥ずかしい。
↑
言い訳。
結成30周年で初めての武道館。
一昨年ソーラー武道館に怒髪天としてではなく増子さんだけが出て歌ったオトナノススメ♪
そんときに界隈だけで埋め尽くされた武道館でバンバンしたいなーーーって強烈に思ったんだよね。
そうは言ってもキビシイか?と思ったけど、1年かけてのプロモーションでSOLD OUT。怒髪天がやるんなら行かなくちゃ、お祝いしたい、って思いが集まって、界隈の熱い思いが溢れてる武道館。
たかが界隈歴4年半じゃ何もわかっちゃいないって感じなんだろうけど、そこが愛に溢れてることだけはわかった。
怒髪天結成30周年記念日本武道館公演 “ほんと、どうもね。”
もう何度も武道館には行ってるけど、入場待ち列の長さと入口付近に所狭しと並べられたお花の多さにビックリ、こんなの初めて見た。
たくさんのつながりのあるバンド、ミュージシャン、ライブハウスなんかの関係者、噺家さんや、ももクロちゃんも、他いろいろ。
中に入ると左右のスクリーンに去年のOTODAMAでの怒髪天トリビュート企画の映像が流れてて、そのバンドについてメンバーから告知コメントが流れてる、応援してくれた恩返しってこと。
開演前、アリーナ席ではみんな振り返ってスタンド席を見あげてる。いわゆる関係者席。先輩後輩お付き合いのあるミュージシャンがたくさんいらしてて、それだけでフェスできちゃうくらいだったってハナシ。
バンドの、おそらく増子さんの人脈?人徳?(こんな
まとめもできてました)
開演直前振り返ってみたら、2階の天井席まで超満員、当日券の立ち見の人はいるし、追加で販売された東西の見切れ席も真横までぎっしり、ホントに完売なんだってことを実感。うるうる~
定刻ちょっと過ぎ。
暗転して男祭り♪が流れて紅白の緞帳がゆっくり上がってく、ステージにいる4人見てもうぞぞぞぞぞーーーーーって鳥肌たった。場内のどよめきもすごくて、武道館だ~ってその瞬間は思ったけど、それ以外はいつもと同じ。
ステージ上は4人だけだし、怒髪天フラッグだけで他に派手なセットがあるわけじゃない、王子の後ろのアンプがいつもより多く並んでるってくらいの違い。
増子さんはいつものシャツの白バージョン、シミさんはTシャツにハーフパンツ、坂さんは定番の黒シャツ黒パンツ、王子だけちょこっと武道館仕様でヒョウ柄ジャケット着用。
あとのMCで兄ィにロックスターかっ?!とツッコまれて「武道館なんではりきってみました」ってニッコリ。
そんな感じで始まったライブはホントにいつも通り。
「よく来た!飲め~!!」でどっかーーんとキラキラテープ
01.酒燃料爆進曲
1曲目から号泣するんじゃないかと思ってたけど、酒爆♪じゃあ泣いてらんない。
みんなで、かんぱ~い!して、坂さんの雄叫びはもちろん「武道館!」。そして、
胸焼け酒やけやけにしみた九段下の空~♪(ちょっと字余り)
次々とこれでもかーの曲が続く。
02.北風に吠えろ
03.濁声交響曲
ライブハウスだと兄ィがステージから乗り出してひとりひとり手合わせてくれた。武道館じゃそんなことは無理なんだけど、ステージとの物理的な距離なんて全く感じなかった。ガッチリ手を組んでみんなでシンフォニった。
最初のMCは、泣きのMCではなくて「あまりに凄すぎて現実感ゼロでーす」と陽気な兄ィ。
「小さなライブハウスが埋まらなかったころからこの質問をしてきて、今日この武道館でこの質問をできることを非常に嬉しく思う。ロックでない奴ぁ?」
「ロクでナシ!」
叫べることが嬉しい。
どっちか迷ったときはどっちがロックかそれで決める、こんな年になって自分でもどうかと思うけどあたしの判断基準です。
04.ロクでナシ
05.どっかんマーチ
どっかんどっかん踊って歌ってタオルぐるぐる回しも。
06.情熱のストレート
兄ィのストレートは腕もぎれるかと思うくらいのチカラ入りまくり。泣いてた。
「なにやってもグッとくる」と泣いて後ろ向いちゃう。
坂さんに厳しくツッコんでいつも通りの兄ィに戻って大笑いになるけど、すぐその後はまた喋りながら泣いてた。
「絶望して下向いたとき、もう一回やろうと思えるものをそばに置いておこうと思って作った曲」
07.はじまりのブーツ
怒髪天知ってわりとすぐのころ行った野音でのライブ、そのときもこの曲で泣いてたのを思い出した。あたし的にはおっさんが泣くのを間近に見て衝撃だったんだけどね(笑)
08.ドリーム・バイキング・ロック
09.ド真ん中節
まだ9曲目なんだけど、このままステージに倒れこんじゃうかと思うくらいの熱さだった。兄ィ顔真っ赤。
これ聴いてると息止めちゃうってか止まっちゃう。王子のギターが激しい。
10.GREAT NUMBER
イントロのギターが好き、めちゃくちゃかっこいい。この曲のときの兄ィの顔は怖い。どっかんどっかん歌ってる時とは違う顔。
どの曲もそうなんだけどすんごくギターの音がよく聴こえてくるなぁってこの時も思った。
11.押忍讃歌
12.労働 CALLING
あたしが偶然出会って最初に耳に残った怒髪天の曲がコレ。仙台で。騙し騙しきた木曜日♪が耳について離れなくなったんだよね、そっから始まってしまった界隈ライフ。そんなこと思いだしながらウンガラガッタ~。広々としたスペースで思う存分ウンガラガッタ。楽しいしかない。
ここで左右のスクリーンに札幌時代の映像、ピント合ってなかったり音も聴こえづらくてよくわからないんだけど、分かるのは増子さんが仙人みたいだってこと(笑)。長髪で剃りこみ、髭、荒縄ベルトにひょうたん下げて。
その頃の映像とリンクさせて歌う。
ステージよりもつい映像を観ちゃう。もっと早く怒髪天に出会いたかったなぁって思うことあるけど、コレじゃあムリだったろなって。たとえ曲がよくたって目合わせたくないタイプだもん。
13.流れる雲のように
14.あえて荒野をゆく君へ
グッとくる曲オンパレード。
あたしは曲ができた時期に聴いてたわけじゃないしその当時を知らないから、ただいい曲だなぁって聴くだけなんで、グッときて歌ってる増子さんを見てグッとくる。もらい泣き。
15.サムライブルー
16.蒼き旅烏
バンド再開したときの大事な曲、サムライブルー♪のあとに、俺達の旅はまだ終わらない~♪ってことなんだなーって。
17.友として
初めて聴いた。
コトバ詰まらせながらのMC。いろんな思いがつまってるんだろうなぁって、武道館で聴かせたい人、いっぱいいるんだろうなぁ、いたんだろうなぁって、なんだか自分ゴトからはかけ離れたとこで泣きそうになる。
「もしみんなが俺達を仲間だと思ってくれるんなら、俺より先に死ぬな。俺より2秒あとに死んでくれ。」
シーンとしたとこで
「坂さんは1日先にお願いしますね(笑)」
と笑いにもってっちゃう。前にBRAHMANとの対バンのときだったかな、真剣なことをマジメに言えない、ちょっとふざけないと言えない性格、みたいなこと言ってたなぁ。
兄ィ死ぬなよー!の声に
「俺は死なねーなぁ、まだやりたいことあるし」
ドーム!の声には、
「5万人?ちょっとした村だぞ(笑)」
と、むかし親戚の子を連れて東京ドームにGLAYを観に行ったおもしろバナシ。例の仙人みたいな恰好の時期に、ちゃんとTERUくんの煽りにのってウェーブしたって。
SOLD OUTありがとな~っていうのに合わせて客席が明るくなると、シミさんと王子はにっこにこで手振ってくれるのに
「ダメだ、明るくするなっ!」と怒りだす兄ィ。客席が見えるとダメらしい。
武道館の延長料金のハナシ、葬式か?!っていう贈られたお花のハナシ、ヒョウ柄が年齢とともに豹顔になるってハナシ
絶好調のMCタイム。
しんみり症候群のコーナーとMC終わって後半へ。
18.ホトトギス
19.団地でDAN!RAN!
20.オトナノススメ
これがやりたかった、みんなでバンバン、もお~張り切ってやりました!王子のバンバンもこの日はぎこちなさなくいい感じ。
振り返ったらスタンド席も凄かった。これ上から見てみたかった。DVDで観れるかな。
オトナは最高!イェ~イ
21.歩きつづけるかぎり
夢を追ってとか、夢をあきらめないとか、そんなことあたし自身はもう思ってないかもしれないんだけど、こういうおっさんたちを応援していきたいなーってのも夢でいいのかなー。
22.雪割り桜
リリースのときに友康さんが、これはみんなで歌って完成する曲って言ってた。最後んとこで演奏止まってのみんなで大合唱、そのときの響きが今も耳から離れない。兄ィ号泣モード。
本編終了。出てくるのはわかってても、みんなアンコールの拍手してるのやっぱりいいよね。
スクリーンには、懐かしい場所を訪ねて4人で語ってる最近の映像。
映像の最後に記念撮影、ハイチーズ!
EN1.ロックバンド・ア・ゴーゴー
バンドっていいよ~っていう楽しげなのが伝わるこの演出よかった。
ミーティングしよー!ってとこで増子さんが王子と肩組むんだけど、兄ィの嬉しそうな顔ったら(笑)
30年でぇ~来たぜ武道館~♪バンド最高!
EN2.喰うために働いて 生きるために唄え!
何回目かのライブで、喰うために~汗を流して~♪ってみんなでアカペラで歌うとこをちゃんと歌えるようになったとき、ついに怒髪天にはまってしまったなぁって思ったんだった。それが嬉しかった。
で、ギターソロで突然音が出なくなっちゃったっていうハプニング。
そんときの兄ィの驚きの表情

と、取り繕うための王子のへんてこダンス、そして兄ィのタラララッタタララララッタ~と口で奏でるギター、とんでもないハプニングだけど、これぞライブ!
EN3.セバ・ナ・セバーナ
派手に派手にいこーぜーー!
やっぱりコレ。この日この時のためにある曲みたい。サンバのリズムで武道館中が跳ねてた。
ジャ~ンプ!
ここでメンバーがはけるとき、茫然としてる兄ィの肩をたたいて通り過ぎる王子が男前だった。
再度のアンコールは赤い法被着て登場。
ここでも「(客電を)明るくすんなって!」と文句言いながら、「こころの器から気持ちが溢れ出てる」って泣いてる。
「ここまで来れたのも今日来てくれたみんなのおかげ」と感謝のコトバを言いつつ、「10円ずつキャッシュバックしたいけどさらに赤字になるからなー、今日のTシャツ着てれば積極的に声かけるから」とやっぱり笑いにもってっちゃう。坂さんを陥れたり(笑)。
リレー方式のメンバー紹介。
まわりへの感謝ってのはわかるけど、こんなにも照れもなくお互い感謝の気持ちを言い合える4人。
傍から見ててわかるくらい性格が違うんだろうなぁって4人、欠けたパーツの唄ってのがあるけど、補い合ってバンドがでっかくなってる。
兄ィから王子「この男がいなかったら音楽を奏でる集団として成立しなかった。最悪コント集団になるとこだった。俺たちがローリングストーンズだったら、俺がミックなら、、、、、この男はジャガーだ」
はっ?!って顔した王子がかわいい。
マジメな王子のご挨拶、相変わらずおっきな手振りで、兄ィが後ろでマネして茶化してたけど、
「ぼくを夢の場所に連れてきてくれた怒髪天というバンドに感謝してます」とメンバーひとりひとりにお辞儀したら、兄ィは大泣き。子供が、おかーさーんって泣くみたいに。その肩をぎゅーっと抱きしめちゃう王子、再び男前。
坂さん「これから行く道は決まっちゃったな、、、、、」でコトバ詰まらせて、泣いてないよね?と思ったんだけど、どうやら感極まって

。。。
シミさん「怒髪天のメンバーの中でこの日本武道館のステージから一番遠いとこにいた俺をここまで連れてきてくれた増子さん、友康さん、坂さん、ありがとうございました」
シミさんが兄ィを「日本が誇る、世界一のボーカリストだぁ、増子直純」って紹介したら、「ハードル上げ過ぎだ、誰かに聞かれたらどうすんだっ」
「可能性だけはある。なんのズルもしないで、ズルの仕方わからなくて、ただバンドやってきたらだいたいこのくらいかかる。でも生きてるうちにできてよかった。」
「時間かかるといろんなこと間に合わなくて、友達死んじゃったり、親死んじゃったり、いっぱいある。なるべく早いうちに気づいて努力した方がいいと思います、俺が言うのもなんだけど(笑)」
「俺は、怒髪天を、このメンバーとやることが楽しくてやってきたから、これからもずっとバンドでどのくらいまでできるかやってみようと思う」
で、ここで重大発表ということで2014年の予定、怒涛のスケジュール。働くなー。あたしも働かなくちゃなー。

ライブDVDリリース

CD 紅盤・白盤 2タイトルリリース

4月から47都道府県ツアー

札幌で野外フリーライブ
今年が本番ですから!
EN4.サスパズレ
らーららーららーらららー♪
武道館だからこそこのバッカらしい曲、聴きたかった。やると思ってたけどね。
ライブハウスだと突進してくる人たちでごっちゃごちゃになっちゃう曲、席アリのこの日は誰にも迷惑かけずにひとり大はしゃぎ。
EN5.ニッポン・ワッショイ
浴衣ダンサーとゆるキャラが登場、近くの席の人が大興奮して「おんちゃーーん」って。北海道のTV局のキャラなのね。シミさんニッコニコ。
メンバーはたぶん踊りを復習したと思われ、これまでのテキトーなフリじゃなくてちゃんとしてた。相変わらず王子の大雑把でパンチのある踊りは健在だったけど。
最後4人並んで見得を切るとこ、カッコよかったーー。
スクリーンには去年一年間プロモーションで各地まわったときの界隈と一緒に記念撮影した写真がうつったり映画のエンドロールみたいだった。たぶんあたしも映ってるはず。
緞帳下りてぎりぎりまでバイバ~イってしてくれるメンバー。カッコつけて終わらないとこが、らしい。
泣いて笑って歌って踊って、最後はチョー笑顔で終わる、これ以上ないくらいの楽しいライブでした。
武道館できたからって我々は騙されないぞー、と今年は着実に、兄ィいわく目の前ですごく匂うような肉弾戦。
さてどこ行きましょうか