このコトバは、祭太郎さんがやん衆どすこほいステージでの最後の盆踊り前に出てきておっしゃってました。
そうなんだよねー。何なんだろ、この好きさ加減。
夏祭りにはちょっと早いけど、楽しいお祭りが終わった。
カムバック・サーモン2016 ”もっと愛されたくて半世紀”
@サッポロファクトリーホール
長いツアーが続いてただでさえお疲れであろうおっさんたちが、ツアー終盤のこの時期に、お客さんをめーいっぱい楽しませようというおもてなし感あふれたイベントをやってくれる、そりゃあ行っちゃいますよ。
かなり濃厚なイベント、ただなんとなく怒髪天がスキってだけじゃ何これ?なんだろーなー。親族ユニットとかメンバーに興味なきゃ、別にって感じだもんね。
14時開場、そんな早くから行く必要ないと思っていたら13時からフード販売だっていうんで、ちょっとだけ早めに行ってみた。
増子母の写真と坂詰母(と思われる方)の似顔絵がお迎えしてくれるアットホーム感溢れるフードコーナー。
あたしのおめあてはコレ。
長丁場のイベントなので腹ごしらえしとこうと列に並ぶこと1時間以上。他で茹でた作り置きの麺をあっためるだけ、とかそういうテキトーな感じではなくちゃんとそこで茹でているので時間がかかるのもしょうがない。500円なのにスープも麺も本格的、しっかり一人前あってとっても美味しかった。
でも開演時間がせまってたんであっつあつのラーメンを大慌ていただく。
こっちも食べたかったんだけどね。
ウエルカムドリンクはちっちゃい缶ビール。
中に入るとちっちゃい方のステージ(ラムステージ)前でみなさん座って待機。もっとゆったりするかと思ったら、結構人が入ってました。
あたしも横の方で体育座りで待ち。
15時にSEとしてまつり♪が流れ、櫓(やん衆どすこほいステージ)に4人が登場。いろんな出し物ありますよ、と。「出し物」と言っちゃうとこがなんとも(笑)
開会宣言の後は、ラムステージでの「出し物」。一組20分くらいなんで3曲くらいづつ。
■ウディとジョー/国道5号線
坂さんとお友だちのユニット。
なんだかんだいってギターで弾き語れちゃう坂さんはスゴイと思う。初っ端から音が出なくてもチューニングが狂っていようとへこたれることなく歌いきる坂さんはやっぱりスゴイ。
カッコイイんだか何だかよくわからないけど、カッコいいんじゃないかと思わせてしまう、そんな坂さんはスゴイ。
後で増子さんに「学校祭」的なものと言われても、「オープニング的な感じで初期衝動の表現です」と。
アイアンハートなふたり。
■超魂
シミさんの甥っ子と姪っ子と親友の4人のバンド。甥っ子姪っ子ちゃん以上にシミさんが緊張してるのが伝わってくる。
曲はオリジナルだそうでお友だちが弾く三線の音と姪っ子ちゃんの声が合っててふんわりキモチいい感じ。
シロートさんでしょうに、いきなり叔父さんに言われて大勢の前で歌ったり弾いたりできちゃうって、今の子はすごいわねー、とおばちゃん的感想。
■増子直純&増子真二
今年80歳になった増子父の「兄弟二人でやってるのを観たい」をうけ、「ふたりで組体操してもしょうがないんで」と増子弟のギターで兄が歌うという貴重なユニット結成。
あたしは動く増子弟を初めて観ました。いろいろウワサにはきいてましたが。
兄が弟に気をつかってるのがひしひし伝わる、「そうだよね」「ん?だよね」と同意求めたり、何か問いかけてもオフマイクで答えるので「メンバー外人だろ?」「ん?ギターが外人?」「ドラム3人もいんのか?」と通訳のごとくひとり質疑応答する増子兄。
いいお兄ちゃんっぷりでした。
兄ィが真二は音楽的にこんなにすごいんだぞーっていう紹介をしつつ、この日の選曲も弟に任せたとのこと。
1.にぎわい(浅川マキ)
いつもの兄ィとは違ってしっとり系の歌。弟に言われ間奏でハープ吹いた兄ィ、緊張して見守ってたけど、よかったよ、うまくできて。
2.ビートルズの曲(タイトルわかんない)
完全なるカタカナ英語で歌う兄。英語だか何だかわかんない勢いだけで歌うクリスマスソングと違うんで、聴いてるこっちもドキドキ。
英語ペラペラの弟がその昔、外人のお友だちに兄を紹介するときに「He is very simple.」と言ったコトバが忘れらんない、と。
3.生まれた街で(荒井由実)
何て言うんだろ、しゃかしゃか音のするものを手にして歌う増子さん。これまたハードル高いじゃん、と思って見守ってたらちゃんと歌いきりました。兄ィの声でこういう歌、いいなぁ。
ライブ後の弟の感想が、「初めて思ったけど、お喋りで助かることあるんだねー、20分もつかなーと思ったけど。よく喋るねー」
兄ィ、褒められてますよ。よかったよかった。
■上原子もいる・もえる
上原子家の双子ユニット。兄・もえる、弟・もいる。
まず登場したとこからざわざわと、、、ツインズらしく(?)お揃いの色違いのお衣装。小さい頃は親が色違いの服を着せて区別してたということで、この日は兄→青、弟→赤のアロハシャツ、白のお揃いのストローハットの夏衣装。
さすがに50ともなると顔がそっくりってほどではないけど、同じパーツで兄は弟をしゅっとした感じ。どちらも甘い声だけど弟がスィートチョコなら兄はビターチョコな差。
で、お兄さん、ギターも歌もうまい。かなりクオリティの高い「出し物」でした。
1.あずさ2号(狩人)
歌い出しは友康さん、その後にお兄さんが歌ったらひゅーひゅーと大歓声、そしてサビのハモりがすんごくよくって、どよめくどよめく。ご本人たちもキモチいいらしく、「も一回いきます」とサビが繰り返されて、盛り上がった。
それにしても、これっていい曲だわー。昭和歌謡\(^o^)/
もえる「うちの家族は都合つかなく来れなくて。ハタチになる息子がいるんですが、真駒内アイスアリーナにAAAさんを観に行ってて、2daysあって昨日今日あるんだから1日くらい来てもよかったのになーー」と残念そうに語っておられました。
兄のMCはプロの弟よりも安心して聞いていられるってのは、いいのか?!
2.夢と知らずに(怒髪天)
もえるさんが歌い出したもんで、ここでもぅわ~って声があがった。
ギター2本でやるといつもよりいい感じ。
(あーーーーーーそっかーーーーーバンドのボーカルの人がギター弾けたりするといいんだろーなぁ)
もいる「俺ら、一卵性?二卵性?」
今、ですか???のさすがもいるさん、衝撃的なMC。
一方のもえるさん「機会があれな留萌にもぜひ行ってみてください」と安定のMC。
3.青春時代(森田公一とトップギャラン)
森田公一さんって留萌出身なのね。
これまたハモりがキモチよくって、もいるさんが上パートを声張って歌うとこ、いいですぅ。
もいる「次は怒髪天です!」
向きを変えてマトンステージ。
ラムステージから移動したんで前の方には行けなかったけど、わりとステージが高めだったんで何とか観える位置まで行けた。
らーらーらーらーらららーらーららーらららー♪
と始まって、通常ツアーのセトリとちょこっと変わってました。
始まっても押されたりはしなかったんで油断してたら、友康さんがギターソロで前に出てきた瞬間ぐわーって押されて流されそうになって危なかった。そう言いながら、気づけばずいぶん前に行けてましたけどね。
すぐ隣にいた男性、めちゃくちゃはしゃぎまくってあたしの足を何度も踏むんだけど、おそらくライブ自体は久しぶりなのか新曲になると反応が薄い。だけど2番になると俄然はしゃぎ出す。兄ィがよく言う「たとえ知らない曲でも1番終わると2番から歌えるから」というのってホントなんだなぁって実感。
酒爆♪坂さんの雄叫び「ふぁくとりーーーー」、声ひっくりかえってた。
オトナノススメ♪って久しぶりだっけ?王子のバンバン、久しぶりに観た気がする。いつものバンバンで、むしろ安心する。
明日への扉♪ギターソロの後やっぱりぺこりとお辞儀。ふふふっ。
プレイヤーI♪はツアーではやってない曲。子どものときからずっと続いてる「冒険」、故郷で聴くと深く感じるものがあるなぁ。
しみじみ会場を見回して、櫓はあるわ、紅白幕はあるわで、
兄ィ・しみさん「変な会場!」
ひともしごろ♪
増子さん生誕祭のときに聴いたかな。これってオリジナルはストリングスが入って壮大なバラード。これがライブになると血管切れるんじゃないかっていう全身チカラ入りまくりで歌う、聴いてるこっちも全身チカラ入っちゃう。もっとチカラ抜いて、すーーーっとさらーーーーーっと歌ってもいいんじゃないかと思うけど、おそらく増子さんはそんなわけにいかないんだろうなぁ。
いまだにすごくなまってますねと言われる、ということからなまりについてのハナシ。
増子さん「かしがるっていうコトバが北海道弁だって先週知ったよ」
(あたし、「かしがる」って初めて聞きました。)
シミさん「TVで観たけど、ネガティブなコトバを繰り返すのも北海道弁だって。寒くて寒くて、とか、痛くて痛くて、とか。」
に対して兄ィは「言うかぁ?」
友康さん「言うね。veryでしょ、寒くて寒くてって言った方がvery寒い、強調される」
ってことらしい。
この訛りについてのトークから、「故郷っぽい曲やりたいと思って練習してきた」と譜面台が運ばれてきた。このとき譜面台ともうひとつ。一輪挿しをのせたテーブルも一緒に。ん?何?なんだ?
長い夜♪
モノマネが入った兄ィの歌(ライジングで聴いたなぁ)が1コーラス終わった後、下手から歌いながら、なんと!松山千春だぁ!!
会場内ざわつくきゃーきゃーひゅーひゅーニヤニヤ。いや~びっくりした、まさかまさかのホンモノの松山千春さん。
あたし、ナマ千春観るのも聴くのも初めてでそれにも驚いたけど、それ以上にご本人を前にしても物真似テイストで歌い続ける兄ィにも驚く。
そしてニコニコニヤニヤなメンバー。それ観たあたしもニヤニヤ。
兄ィ「すごいことになりました!」
千春さん「お前さぁ、どうでもいいけど、怒髪天って俺に対して嫌味な名前だよ、怒髪なくなっちゃったんだぞ。」
兄ィ「改名します」
一曲デュエットして颯爽と去っていく。この大御所感、ハンパない。
そしてMCそこそこに「次の曲」ってなって、あれ?と思ったら、あの曲でした。MC込の曲。
サスパズレ♪
友康さん「留萌で小学6年のとき松山千春さんが弾語りで来られて、それを観てギター始めようと思ったんです。長い夜はずっとコピーして弾いてたんでまさかご本人と一緒に、、、夢って叶うんだなぁと思いました」
増子さん「悪かったね、オレが(友康さんと千春さんの)間にいて。下がってればよかったね。」
友康さん「背中合わせて弾きたかった」
増子さん「俺が(背中)つけちゃうからね」
シミさん「バッテンマークがあって、ここに来ますからって言われて、もっとそっちにして、って言ったのに」
と皆さん興奮状態。
ホントの意味で長い夜になるんじゃないの?ギター!
増子さん「坂さんもカラオケで必ず歌うよね。何歌うの?」
坂さん「ひとりじめ」
一節歌ってよと言うフリに、さすがアイアンハート、立ち上がってマイクを取りアカペラで朗々と歌い始める。ほんの数フレーズで、「ぅぐっ、、、」と涙ぐんで歌えなくなる坂さん。感動なんだけど大爆笑。
増子さん「自分で勝手に歌って泣いて、、、、、いよいよいろんな意味でリーチかかってますよ」
坂さん「曲が良すぎて」
増子さん「良さ伝わる前に泣いて、、、。坂さん、スティック持ってください、曲中です。」
目うるうるさせてんじゃないよ、ギター!!
増子さん「坂さんってさ、必ず泣いてるよね、何節歌った?」
坂さん「Aメロの半分も歌ってない」
北海道さいこうだぜ、ギター!!!
界隈だけの時にやるこの曲が大好き、いい曲の定義がわからなくなるけど、楽しいからいい曲。これではちゃめちゃ本編終了。
アンコール。
最初に出てきた坂さん「サビの部分も歌いたいので」
(ジャカジャーン)バカを承知でぇーーーーーー♪と歌い始めて、どんだけハートが強いんだぁ。
歌い終えて「歌えた(*^-^*)」と言ったのが、悔しいけど可愛かったよ。坂さん歌い始める前に必ずジャカジャーンって言うのがおかしい。
セイノワ♪
聴けば聴くほどいい曲だなぁって毎回感動が上塗りされてく。ピース☆
ライブ終了。
そして最後は盆踊り~。
メンバー登場まで祭太郎の口上。何だかいろいろ喋ってたけど、とにかくドハツ愛だけはつよく感じた。
ニッポン・ワッショイ♪
この曲が楽しいとか、輪になって踊るのが楽しいとかはあるけど、それ以上に友康さんの破壊力ある踊り観てるのが楽しいのです。ジャパニーズサークルモッシュでまわれ~って言うけど、王子観るのに夢中で悪いけど回ってらんない。
ギターテクニックと歌、それと踊りの能力は全く別個だってこと。
最後のご挨拶では千春さんのモノマネをちらっと入れる大会になってた。ちょっとお得。
シミさん「すごい緊張してたから、今すごい楽しい」
坂さん「ふりむけば~♪明日が見えました。ありがとー!」
友康さん「愛することに疲れたみたい~♪最高の1日になりました。これからお酒のみまーーす!」
増子さん「果てしない~大空に~♪これは北海道だけのイベントだからまたやろー。それまでちゃんと生きてろよ。」
一本締め。「しゅうーーーーーーりょおーーーーーーー」
楽しいだけしかないイベント、開場から5時間以上たってたけど全然疲れてない。
北海道出身じゃないから「おかえりなさい」も言えないし、あたし自身がムバックサーモンでもないんだけど、また北海道までお邪魔したい。
怒髪天が出ないからどうしようかなぁと迷ってた今年のライジング、松山千春さんも観たかったけどここで見れたから今年は行くの諦めた。
その代りと言っちゃなんだけど、もいるもえる観ちゃったら、中津川のフォークソング部が観たいんだなぁ。でも時間が。。。。
どうしましょ。
怒髪天、故郷・北海道で松山千春と「長い夜」 親族ユニットも披露(ORICON STYLE)