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偕楽園のクヌギの大木から樹液が盛んに流れ出ていました。クワガタかカブトムシでもいないだろうかと近づいてびっくりしました。最近視力が落ちたので30cm位まで近づいてしまったのです。
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何と目の前に大きなスズメバチが。
後ずさりしてカメラを向けました。通常ハチはカメラを向けると反応するので、スズメバチが向かって来やしないかと恐る恐るカメラを向けたのですが、幸いなことに吸蜜に夢中で反応しませんでした。
ところが、大変なことが。カメラを向けている私の前をお客様が横切ろうとしました。おもわずお客様にお声をかけてしまいました。
スズメバチなどは吸蜜中などは襲ってくることはまずないことをお話ししましたが、不用意に近づくことは大変危険です。
このことがきっかけでお話を伺いましたら、岡山のお方で、もう何度も偕楽園に来ていただいているとのことでした。それではと もう少し偕楽園の魅力を知っていただきたいと思いました。
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近くの樫の木に絡みついたテイカカズラの実です。この実からタンポポの綿毛のような実が出てくることをお話ししました。
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ケンポナシの実がなっているのを見ていただきました。この実は食べられませんが、実のついている枝が太って食べられることをお話ししました。
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下手な説明ではお分かりにくいかと思いますので、秋になって落ちていたものをここにアップしました。枝が太ってあたかもクルミの実のようです。この太った枝の先に着いた黒くて真ん丸のものが実です。食べられるのは丸い実ではなくて太った枝です。梨のような、クルミのような味がします。
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今まさに臥龍梅にならんとしている梅の古木を見ていただきました。この写真は今年の春で花が咲き始めようとしているときのものですが、現在は緑の葉でおおわれています。
下は同じ梅の木の2011年・8年前の姿です。
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右側の幹がまだかなり上を向いています。私が初めてこの梅の木に着目したのは2005年ころでした。その時はもっと幹が上向きでV字形でした。このように梅の木が倒れて地上に横たわっているのを臥竜梅と言うことをご説明しました。
なんだか、梅の木が竜に見えてきたとのご感想をいただきました。
着地した枝が根を出して新しい株になることが期待されています。
典型的な臥竜梅は宮崎県の湯の宮座論梅という古木で、新しい株がさらに古木となって倒れて次々と新しい株ができて今では80株ほどになっています。この湯の宮座論梅のことを知った私は、この梅の木を始め多くの古木が臥竜梅になってほしいと思い始めました。
このほかにも偕楽園の魅力を知っていただきたくなり、東門の見晴し亭にご案内しました。
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偕楽園の古い絵図面・好文亭四季模様之図を見ていただきました。桃や栗の木、茶畑、桜山などと鶴などを見ていただきました。ちょうどこの時ミスター偕楽園こと吉田雅夫さんが来られました。
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畳の間に移り、茶道の心得・巧詐不如拙誠 と水戸八景についてご説明し、弘道館における鍛錬と偕楽園が深い関係があることを一張一弛などからお話ししました。
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ミスター偕楽園こと吉田雅夫さんからたくさんの偕楽園の魅力などをお話しをいただきました。また大震災以降弱ってしまった梅の木に毎日欠かさず水を運んで、見事に再生した「ミスター偕楽園の梅」を見ていただきました。
それから、ミスター偕楽園お手製のみとちゃんセンスをお客様に差し上げました。
お客様はすでに10回以上もご来園いただいているのですが、今回のご来園をとてもお喜びになられて、次のご来園をお約束いただきました。梅の花咲く偕楽園でお待ちしております。
>梨のような、クルミのような味
ケンポナシが可食らしいのは聞いていたような。
黄門さまのシーン、印籠ですね。