東日本大震災が起きるまで、医師や臨床心理士はかなりの割合で、
自衛官には学力が低い高校出身者が多い、就職先があまりなかった人が自衛官になっている、
とのことと、戦時中の軍人とを重ねて、自衛隊、自衛官は信用できないとの
風潮が多かったようだ。
しかしながら、悲惨な被災地で想像を超えた救援活動をする、自らの家族が被災して、
大変な状況でも任務を優先するのを見て、自衛隊員を見る目が大幅に変化した
臨床家が多いようだ。
その要因として、大学へ行った自分たちは色々なことを知っていて優秀で、
学力や知的能力が低い人を下に見るという優生主義的価値観に関して、
自分は違うという思い込みが覆された事が多いようだ。
災害などのときには、知的能力以前に、身体的耐久性や、とりあえず上官の決めたことを
実行する事の価値を理解したのだろう。
このようなことは、知的能力が高い人は価値があり、低い人は価値がないという、
近代の優生主義の価値観にかなりの影響を与えるのではないのかと思う。
優生主義的な価値観は、相模原事件の最大の要因だろう。
その様なことから、被災地へ行った人たちが、優生主義的な価値観への
変化を起こすことを期待する。