マチンガのノート

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クリミナル 2人の記憶を持つ男 :ケビン・コスナー主演 アリエル・ヴロメン監督

2017-03-02 23:36:59 | 日記

子供時代の親からの虐待が原因の頭部外傷に由来する前頭葉の未発達から、

欲望や衝動を抑えられない凶悪犯ジェリコ(ケビン・コスナー)の脳に、

殺害されたCIAエージェントの記憶を得るためにその神経回路の構造を移して、

テロリスト集団より先にキーマンであるハッカーを拘束しようという話だが、

短絡的で衝動的な犯罪者から、少しづつCIAエージェントの理性と記憶を浮かび

上がらせていく、ケビン・コスナーの演技が上手くはまっている。

「アンタッチャブル」(1987)でメジャーになってからも、その容貌から、犯罪者などの

役柄ではイマイチはまらなかったのだが、今回は粗暴な犯罪者が戸惑いながら

移された記憶から来る知識や理性を自覚していく所が上手くいっている。

そして知識や理性が内部に移されても、20歳位の若者をためらいなく

頭部を撃って射殺するような女テロリストに対しては、相手が倒れて動けなくなってからも、

頭部を鈍器で滅多打ちにして殺害したり、

殺害されたCIAエージェントの妻娘を人質に取るテロリストには、勝算が無さそうでも

単身向かっていく純朴さを残している所が良かった。

児童虐待や頭部外傷による脳の発達阻害、ハッキングによるテロなど、

現代的テーマを上手く反映させたアクション映画である。

クリミナル 2つの記憶を持つ男

 


土地取引と行政と政治家に関する考察

2017-03-02 00:12:58 | 日記

これまで、土地取引などに関しては、買いたい側がすぐに資金を調達できない、

様々な規制にすぐに合わせられない、

行政側は様々な開発をしたい自治体や企業などの事情によるタイミングでいま処理したい、

土地の整理、開発を進めたい、そのことで地域が発展して税収も増えそうだ、

政治家は土地の整理や開発などのタイミングに合わせて売買契約などがまとまらなければ、

後からでは、地域の開発、発展などに支障をきたす、などのことで、

政治家が土地の所有者や行政と交渉して、今はこれだけしか買う側が資金を出せないが、

後から何らかの形で埋め合わせをする、規制などを変えて売る側や買う側の

一方が損をしないように、後から自分の責任で何とかする、

などがよく行われて来たのではないのだろうか?

経済が発展していて、後から埋め合わせが出来そうな時代は、

そのようなことがよく行われて居たのではないのだろうか。

そのようにして長期で関係者と関係を持ち、それぞれの帳尻を合わせることも、

政治家の役割では無かったのではないのだろうか。

震災などの災害が起きて、多くの取引を短期間でまとめなければならないときには

そのようにしなければ一番困るのは、地域住民や地元企業だったのかもしれない。

そのため、理念中心の交渉力がない野党などが土地取引の一部分を取り上げて、

あれこれ言っても、現実を知らないで騒いでいる、としか思わないのかも知れない。