タイトルから少年犯罪の映画と思ってみましたが、全く違いました。
【あらすじ】
シングルマザーの早織(安藤サクラ)は湊(黒川想矢)と二人で暮らしていますが、湊に不可解な言動や行動があり、
さらに湊が怪我をしているのを見つけたので、何があったのかを聞くと、担任の教師の保利道敏先生(永山瑛太)に
暴言や暴力を振るわれていると聞かされたので、学校に話し合いに行きます。
しかし校長(田中裕子)や周囲の教師も誠意のない対応をするので、不信感をつのらせたため、
学校側との関係が悪くなってきます。
その後は保利先生の視点や湊の視点で何が起こったのかが描かれていき、実際に何が起こったのかが、
解ってくるのでした。
【感想】
母親や教師、子供の視点で物語が描かれていきますが、それぞれの視点から見るとそれぞれ出来事が違う点は、
「羅生門」を思い起こさせました。
思春期の同性愛的な関係と、それに戸惑う湊がうまく描かれていました。
子役のキャスティングがよいこともあり、思春期の子供の揺れ動く心が上手く描かれていました。
最後に伏線が上手く回収されているので、カンヌ映画祭で脚本賞を取ったのも納得の内容でした。
映画『怪物』予告映像
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