マチンガのノート

読書、映画の感想など  

透明性 著 マルク・デュガン 早川書房

2021-01-16 23:16:15 | 日記

物語の舞台は2060年代で、IT企業などが様々な個人データをずっと集めていて、

それを使いその個人と同じ様なものを、その個人の死後に人間型の機械で再現すれば、

その個人が生き続けることになるという設定に馴染めなかった。

色々なところで内面と外側の未分化や、主体の未成立などが言われるようになっているが、

機械で再現することと、元になった個人が連続するという発想は、

違和感しか感じられなかった。

脳死状態の人からの臓器移植などが盛んな、欧米と日本との人間観の違いだろう。


ミッドナイト・スカイ 製作・監督・主演 ジョージ・クルーニー

2021-01-07 22:17:12 | 日記

「世界の終わりの天文台」 (創元海外SF叢書) リリー・ブルックス=ダルトン (著)

ジョージ・クルーニーさんが、製作・監督・主演をして映画化したものです。

ストーリーや設定を最小限に絞って作られた映画です。

そのため、観た人が何を連想、想像し、物語とするのかなどについては、

観る人に委ねられた映画になっています。

市場調査をして作られたようなタイプの映画とは違うので、

見る人によって、感じることや評価は大きく異なりそうです。

映像の美しさが映画の始まりから際立っています。

ジョージ・クルーニーさんは、様々な社会的活動をしていますが、

いろいろな変えられないことが多いので、この様な映画を作ることに

繋がったのかもしれません。

大画面で観るといい映画だと思います。

ネットフリックスは資金力があるので、この様な映画を作れたのでしょう。

ジョージ・クルーニー主演『ミッドナイト・スカイ』最終予告編 - Netflix