田植えは5月10以降に

　この田植えの終わった写真は、珍しい例です。まだほとんどの田んぼでは田植えは行われていません。
　富山では、とくに昨年あたりから田植えを連休より後に遅らせるよう富山県あげて農家に呼びかけています。理想は5月10日以降がよいとされ、そこで農業団体が商工業関係団体に「連休以降に兼業農家の従業員が休暇をとれるよう配慮してほしい」と要請したり、富山「コシヒカリ」のブランド維持に必死です。
　連休頃に田植えをすると、稲の出穂期が夏の高温期にあたり、実が大きく実りにくくなってしまうようです。結果一等米の比率が下がってしまい品質が落ちることになります。真夏の高温期を避けて出穂させる（8月10日ころ）ためには、植え付けを遅らせる必要があるということらしいです。
　それまでは、連休頃には田んぼの農作業が最高潮に達していたのですが、昨年頃からは、したがって富山県の田植えは連休が過ぎてからが中心になって、農作業の様相が一変しました。きびしい産地間競争が、季節の風景まで変えてしまいます。

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