ハイペリオン Ki84 作製の続きです。
尾輪について考え中~。
疾風の尾輪は引込式しかもカバー付き・・・。
狭いスペースに収めなければいけない。今までの零戦1,100mm等で利用してきた自作ではカバーの展開ができない。
ネットの広い海を漂いながら見つけた尾輪引込みユニットを購入し考える事しばし・・・。
煮詰まったのでとりあえず開口します。
今回は胴体がFRP製なのでビビりながら進んでおります。完成しているものに手を加えるのはいつもドキドキ。
とりあえず開口箇所をマスキングテープで認識しやすく。はじめは切断面の削れを少なくしたいのでカッターでの切断を試みましたがまったく進まないので諦めてリューターに丸ノコを付けてカットです。
開口しました。
想像通り狭い。切断面のガラス繊維に触れるとまたかゆくなるので難儀します。
方向舵側
方向舵を取り付ける面はバルサになっておりました。
このままでは作業がやりづらいので一旦バラバラにして取ってしまいます。
取りました。
尾輪の加工にはあまり関係なさそうですが当該箇所への見通しは良くなりました。ただ、まだ全然構想がまとまりません。
一旦、逃避を兼ねて寄り道します。
あ!尾灯が何とかできそう・・・。
尾灯についてはオミットしてもよいかと思っていましたがこのように加工できる可能性が見えてくるとヤル気が出て来ます。
翼端灯のモールド
疾風は垂直尾翼の両面に尾灯があります。これもあってこの狭い箇所で2箇所点灯は組み込めないと思っておりました。
ライト部分開口!
元のモールド基準にしながらリューターで削りながら行ないました。ちょっと大きくなってしまった・・・。
これを両面施しました。
光漏れ対策
点灯した場合に光が素材を透過したり接着面の隙間からの漏れを防ぐため内面にアルミテープを貼りました。
以前、念のために作製してあったクリアパーツ
尾翼内部から位置を合わせて周囲を瞬間で接着、何となくレンズに見えるのでよしよしです。
LED
左右で2個のLEDを仕込むことはできないので、この1灯で両方を点灯!!と言う事にしたいと思います。
LED取り付け
バルサの端材にLEDを組付け。バルサ表面にはアルミテープが貼ってあります。
LEDをセット
光の指向性があるのでこれでいいのか?とも思いますがこれ以上は頭に浮かばない。
点灯してみた。
部屋の中で見ている限りはこれで十分な気がします。実際に今までのFLTだと空に上がったらすぐにその存在を忘れてしまう。
頑張って装着した!点灯した!!これで満足して本道に戻ります。
引込み脚ユニット
尾灯作製も終わり逃避から帰ってきました。
正直まだ構想はまとまりきっていませんが購入した引込脚ユニットを参考に作りながら考える事にしました。
そのままだとサイズが大きいのでお手本にして小型版を作っていきます。
ベース
ベースは1mmカーボンで強度が必要そうな箇所は2mmカーボンです。
尾輪可動部
0.5mmアルミ板を曲げ加工しバルサブロックと合わせました。
引込脚ユニット
ベースとなるものができたのでここからは現物合わせしながらやっていきます。
手動で動かしてみた限り開閉動作に問題はないようです。
現物合わせ開始
先の展開を想像しながらの作業は楽しくありますが不安も大きい。とりあえず自分の感覚を信じて進みます。
まず第一弾、後で役に立つことを願いつつ開閉カバー用のカーボン材を接着。
尾輪用タイヤ
キット付属のモノは大きく収納できないので小型のものをお取り寄せしました。
2mmピアノ線
曲げ加工したものに尾輪を取り付けしました。
手探り作業の第2弾
尾輪のステーをバルサなどでそれらしく装飾。
ユニットに組み込み、そのままだと尾輪の角度がフリーなので引込時に中立なるようカーボン板とスプリングを取り付けました。
尾輪展開時
しっかりホールドできます。まぁ、お手本がしっかりしていたので当然か・・・。
収納時
尾輪方向維持のスプリングの影響か展開と収納でやや力加減が違ったのでスプリングの長さを調整しました。
引き込んだ後のサイズ感は機体に収めるのに充分となりました。
取り付けベース。
ユニットを機体に固定するためのベースです。
2mmバルサ・2mmベニヤ・2mmバルサのサンドイッチです。
エレベーターリンケージやラダーリンケージに干渉しないように現物合わせしながらこのような形に落ち着きました。
これから地獄。
この狭い箇所にしっかり位置合わせをして接着しなければいけない。
当初はガラス繊維に触れるのがイヤだったのでニトリル手袋を装着してましたが突き詰めるとどうしても皮膚感覚が足りず微妙な位置調整に納得できなかったので結局素手で行く事に・・・。
チクチクでかゆいかゆい
何とかかんとか位置を合わせて接着固定ができました。大きい犠牲を出しながら進軍したって感じ。
尾輪ユニット 仮固定。
ネジで固定し状態を確認していきます。
今は方向舵のあけた箇所からまっすぐドライバーを入れネジを回すことができますがココを閉じたあとはメンテナンスは難しそう。
壊れない事を祈ろう。
実機図面と比較
収納時は胴体内に収まり、展開時も実機と比べてもだいたい良い感じになりました。
尾輪引き込み用サーボ
FMSの動作が遅いタイプです。元はフラップ用だったように思いますが作動角度や速度の個体差が大きく使用できなかったのでずっと在庫として眠っておりました。
第3弾 トビラ開閉
ここに至ってもまだトビラ開閉の仕組みは確立しきっていないので現物合わせでおこなっております。
開閉スプリング取り付けのためフックを装着。リング穴1.3φ・・・もっと小さいリングのものを探していましたが見つからず。
カバー側リング取り付け
カバーにヒンジとリングを取り付け。
リングの位置は初めは中央に取り付けましたが開閉動作を繰り返してこの位置に落ち着きました。
開閉動作確立!
展開時は縮みきったスプリングで押し出し、収納時は若干スプリングが伸びて閉じきる事をめざします。
動作確認
フックリングの穴がスプリング径に対して大きいため遊んでしまいバラツキがでます。
なのでフックリングに爪楊枝を差し込んで接着固定、余分をカットしてスプリングの遊びを少なくしました。
あともう少し!
①閉じた状態での面一を均一にしたい!
②展開時にカバーが開き過ぎる!
と、思う事はまだありますがとりあえず目標値には届いたのでこの作業は一旦終了し次に行きます。
作業を進めながら改善策が浮かびあがったら試していきたいと思います。
また動いている絵で見た方が話が早いと思うので動画を載せておきます。
これから先はあまり頭を悩ませる作業は無いはず・・・無いことを願う・・・。
つづく・・・。