ポートランド経由で先にアンカレッジに到着していた、隠れセレブなたえちゃんと合流し、これで全員が揃った。
スーツケースを開けて、荷物の整理を始めたら、もう出発の時間になった。地球探検隊にのんびりする暇はないのだ。
今日のミッションは、晩ごはんの場所を決めることと、明日からのカヤックに備えて不足しているものを買いに、アウトドアスポーツショップに行くこと。その前に涼子さんが、週末だけ開催しているマーケットに連れて行ってくれると言う。わーい、お買い物大好き！
意気込んで行ったのだが、どうもヒットするものが見つからない。私のノリが、まだアラスカになっていないのか、どうも現実目線で考えちゃって、ピタッとこない。「収穫物ないなぁ」と思っていたら、隣でミポリンは、ファーの耳当てを買って、ご満悦の様子。良く似合っていてかわいい！
さて、次は巨大アウトドアショップに行った。私のお目当ては１Lサイズの水筒とカラビナ。命の水を入れる、大事な道具！
奥のほうに入っていくと、カヤックが商品として並べてあった。
「へぇー、カヤックって前に進むの？後ろじゃないんだ」と、背の高い隊員が、初めて知った事実を、悪びれもせずに言っているのが聞こえた。
続けて、「えー、私はこんな人たちと一緒に行くの？まじー！？
」と、涼子隊長の、驚きと脱力感が混じったような声が聞こえてきた。
まじですよ。だって私だって、今でこそ、カヤックを知っているような顔をしているけど、葉山で1日体験をするまでは、見たこともなかったからね。それにしても、似たような人がいて良かった！
こんなド素人集団を引き連れて、危険と背中合わせの氷河に行こうとしている涼子さんの勇気に拍手
と感謝。と同時にちょっぴり同情。大変だろうなぁ。