こちらが宿泊した、世界遺産になっている宿坊 「金剛三昧院」 です。
この雰囲気、どうですか?いいでしょ。自然の山々と建物が見事に調和していて、レベルの高さを感じます。
でもこの文化遺産を守っていくのは大変な事だと、朝のお勤めの時に僧侶から聞きました。
修復にかかった費用はなんと37億円。半分は文化庁が負担してくれるらしいですが、
もう半分はこのお寺が自腹で捻出したようです。半分と言ったって、18億5千万円。
貧乏和歌山県が出してくれたのは、わずかに1千万円。消費税にもなりませんよね。
その工期も4~5年かけての大改修のようで、ねじの一本から番号を付けて解体していき、
その全部が文化遺産保護のための、貴重な資料になるようです。
最近の修復は耐震補強も行うらしく、これらの建物の地中には基礎に加えて
耐震補強のためのジャッキなど、最新のテクノロジーが埋まっているらしいです。
重要文化財となっている、襖絵の修復にも1億7千万円。
お金がいくらあっても、次々と修復に消えていきそうです。
でも裏を返せは、そんな途方もないお金を捻出できる経済力があるってことですよね。
ちなみに宿坊は、トイレ、お風呂、洗面所は共有だけど、お部屋は10畳~12畳ほどの広さがあって、
お布団を3枚敷いても十分余裕がありました。
小型の薄型テレビ、エアコンもあり、自動販売機で飲み物やビールを買うこともできます。
不便なことを強いて言えば、部屋に鍵がかからないことと、セイフティボックスがないこと、
部屋の蛍光灯のスイッチが傘からぶら下がっている紐であること、ちょっと布団が湿っぽくてかび臭かったこと。
これぐらいかな。
食事は精進料理、簡素な器に、胡麻豆腐、高野豆腐などのおかずが並びます。
簡素で量も少ないので、10分ぐらいで食事が終わってしまったのですが、
精進料理は5色の色にちなんだ食事であったことを後で知りました。
何でも理由があるんですね。
ちなみに座禅などの修行はなく、日頃の生活態度を戒められることもなく、静かに平和に夜が更け、朝を迎えました。