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【京都発幕間旅情】名鉄6500系電車,昭和時代の省エネ対応-回生ブレーキ採用鋼製車両と2020年代

2024-05-04 07:01:26 | コラム
■昭和と令和の省エネ
 SDGsへの企業としての対応は如何、とは2010年代後半からの就職活動における大学生の企業への定番の問いということですけれども実態は難しい。

 名鉄6500系電車、名鉄が初めて回生ブレーキを採用した電車です。もっとも界磁チョッパ制御方式という、今主流のVVVFインバータ制御よりも前の時代の車両であり、しかしチョッパ装置は機械式である為に清掃作業を励行する事で車体寿命は長いという特性が。

 6500系電車は名鉄ではそれ以前の6000系電車まで基本装備であった貫通扉が廃止されまして、いや阪急や京阪などは貫通扉が全ての車両にありますし、近鉄特急を除くすべての近鉄車輛、南海電鉄も特急以外全ての車両、阪神電鉄もすべてか、貫通扉を有しています。

 鋼製車両である、回生ブレーキを採用してはいるのですが近年流行りのステンレス車輛ではなくこの6500系は鋼製車となっていまして、頑丈ではあり長持ちするのだけれども重量があるために、省エネ、という視点から見ますと良くも悪くも昭和時代の車両という。

 昭和時代の車両ではあるけれどもオイルショック後の車両であるために回生ブレーキなど一応の省エネ構造を採用している。ただ、此処で想うのは古い車両を何十年も使うのか儒数年で新型車両に置換えるのか、どちらが省エネなのかなあ、という素朴な疑問です。

 2200系電車、こちらは2005年に運用開始されまして、軽量ステンレス車輛であるとともに来年で20年を迎えますのでまだまだ現役ですしステンレス車輛が一概に寿命が短いとはいえないのですが、名鉄は勿論、阪急や京阪は鋼製車であれば半世紀単位で使っている。

 頻繁な買い替えでより省エネ性能の高いものを導入するべく工場をフル稼働させるべきなのか、旧型でも大事に運用しつづけるべきなのか、これは実のところ家電にも当てはまりますし自動車についても自家用車で当て嵌まる命題ですが、どう考えるべきなのか、とね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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