キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「隕石コレクター」 

2014年01月29日 | Book

昨年ロシアに隕石が落下して話題になった。隕石が地球の大気圏に突入する現象には多くの人が関心を持ったと思うが、隕石がどんなものであったかについてはメディアはあまり関心が無いらしい。その後はあまり取り上げられる事もないようだ。
この本は、隕石の基本的な知識、隕石採集方法の紹介、隕石の構造と構成元素による分類方法、隕石の起源となる母天体、隕石の衝突で判った地球の地質、宇宙論等、内容がバラエティに富んでいてとても面白かった。
最初に隕石に纏わる人物として紹介されているのは、アメリカの大学教師ナイニンガーの話で、彼はある日隕石の落下を見て隕石採集にのめり込み、教職を捨てて隕石探しの様々な方法を編み出し、多くの隕石を収集して隕石博物館を開くまでになった。彼のコレクションは最終的に公共の博物館に買い取られて研究され、アメリカの隕石学の礎となる。彼が考えた隕石探しの方法は、地元の住民に報奨金を出して隕石探しを手伝ってもらうことで、これが一番効果があるらしい。他にも世界の巨大隕石や隕石に纏わる多くのエピソードも紹介され、読んでいて飽きなかった。化学の知識が必要な専門的な箇所もあるが、図表や写真も多くて総じて読みやすい。
ちなみに我が家にも、ある博物館から頂いた小さな隕石があった。長さ1cmほどの隕石だが、引越し時に段ボールに入れたまま、どこへ行ったか分らなくなってしまった。不注意で行方不明になった隕石探しは、砂漠の隕石探しよりも大変かもしれない。


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田中将大と小林可夢偉

2014年01月24日 | Baseball

楽天の田中投手がヤンキースと年棒20億以上の7年契約を勝ち取った。同じ時期にF1ドライバーの小林可夢偉は、昨年最下位のチームにお金を持ち込み、年棒0つまり無報酬でF1ドライバーに復帰した。
田中は日本では華々しい活躍をしたが、大リーグで全く実績が無く、彼がアメリカの野球に適応できるかどうかは全く未知数。小林は、一昨年ザウバーチームで表彰台に乗り、中堅ドライバーとしての技術も人気もある選手である。なのに、無報酬でも最下位のチームしか契約してもらえない。
この2つのニュースを聞いて、プロスポーツの報酬というものを考えさせられた。田中の報酬は明らかに期待値であり、これまでの実績に対しての報酬ではない。彼に対するヤンキースの期待の大きさがこのような巨額の年棒になったのだろう。一方、小林の場合、報酬は無いのだから、現時点で彼はプロスポーツ選手ではなく、アマチュア選手と考えたほうが良いのかもしれない。彼はF1に乗ることができる唯一の「アマチュア選手」であり、多くのプロドライバーの目標である選ばれた22人のF1ドライバーの中に入っているということで、逆に言えば、大変恵まれたドライバーとも言える。
恵まれた環境でプレーする田中投手には「幸運」を祈りたいし、無報酬で頑張る小林選手には「エール」を贈りたいと思う。


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シルポート引退

2014年01月16日 | Horse Racing
シルポート引退、種牡馬入り(日刊スポーツ)
11、12年マイラーズC(G2)を連覇したシルポート(牡9、西園)が16日付で競走馬登録を抹消した。今後は北海道新ひだか町のレックススタッドで種牡馬となる予定。通算成績は54戦10勝。総収得賞金は3億9732万8000円。他の重賞勝ち鞍は11年京都金杯(G3)。

いつも大逃げで沸かせてくれたシルポートが引退しました。
マグレでもG1を獲らせてあげたかったけれど、難しかったようです。競馬歴の短い私に、逃げ馬の魅力を教えてくれたシルポートに感謝です。
お疲れ様でした。

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本「太平洋の試練」 

2014年01月07日 | Book

アメリカ側から見た太平洋戦争。真珠湾からミッドウェイまで。
太平洋戦争の最初の6ヶ月は、アメリカにとって試練の連続だった。真珠湾攻撃で太平洋艦隊は痛手を受け、その後は質、量共に劣る航空戦力で日本軍と対峙していくことになる。この本ではミッドウェイまでの日米の戦歴と、それに関わる人達を中心に、この戦争がどのようなものであったのかを考察している。
日本人の戦記ものでは、何故日本軍は真珠湾で勝ち、ミッドウェーで負けたのかを後の情報に基いて、大所高所的な視点で戦略や戦術を考察するものが多いが、この本ではもう少し視点を下げて、日米の指揮官や兵士など個々の当事者の観点で書かれている。
例えばミッドウェーの航空艦隊の指揮官・南雲中将の戦術は、後の人達から厳しく批判されたが、彼は彼なりに過去の教訓を基に行動しており、決して責められるような指揮官ではなかったと言う。戦場では無線の使用は控えなくてはならず、判断に必要な正確な情報を入手するのは難しかった。作戦遂行にあたり集めた数少ない情報に基いて慎重に行動しており、彼の判断は間違っていなかった。むしろ大きな戦力を投入しながら、その戦力を拡散させたために、リカバリーできなかった山本元帥の戦略に問題があり、ミッドウェイは状況や運が米軍に有利に働いただけというのが、著者の見解である。
また何度も書かれているのは、両軍の兵士の状態。指揮官の健康状態、兵士達の疲労や精神的なプレッシャーなど、単に軍事的な面からこの戦争を語るのではなく、戦場の生の姿や現場で戦う兵士の視点で書かれているのも興味深かった。
戦争は武器や戦力だけで決まるものではなく、知力の戦いでもある。真珠湾は戦術で日本が圧倒したが、ミッドウェイでは情報戦でアメリカが圧倒した。その流れがそのまま後の戦いに繫がっていく。この本では、アメリカの観点から双方の状況を分析していて興味深く、大変読み応えがあった。今年刊行予定の続編にも期待したいと思います。


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本「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」

2014年01月06日 | Book
早くも古本屋に並んでいたこの本を読んでみた。
金子哲雄さんは、個性的な評論家としてテレビに出演していたのでよく覚えている。彼の訃報が伝えられた時は正直驚いた。アクシデントではなく闘病生活を経ての死去というのも意外な感じだった。この本は彼の遺書と言うべきもので、短い執筆期間で自分の人生を俯瞰し、人生の終わりまでを克明に綴っている。彼の気配りはあらゆるところに行き届いていて、仕事でも自分の最期でさえも、他人に迷惑を掛けたくないという気持ちがよく伝わってくる。最後まで仕事を全うし、自分の葬式まで段取りをつける完璧な人生の終わり方もあると思うが、仕事よりも人生が重要と思う自分には、読んでいて少々息苦しさを感じた。いつも他人を気遣っているのだから、床に伏せている時くらい、もう少し自分の事を考えてもいいのではないかと思った。でも人生に対する考え方はいろいろなので、否定はできない。彼の死の受け入れ方を参考に、自分の人生を見つめ直してみるのも良いと思う。

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競馬 今年の方針 

2014年01月05日 | Horse Racing

今年の方針
競馬に行くようになって5年。昨年は府中競馬場へ毎週通い、中山へは隔週、地方開催も数回通ってみた。
レースを生で見る楽しみと写真を撮る楽しみ、レースの予想をする楽しみなど競馬にはいろいろな楽しみ方があって、毎週末が待ち遠しかったけれど、最近はややマンネリ化を感じるようになってきた。マンネリの原因は年間の回収率の低さで、始めた当初から50~60%で推移しており、昨年秋から的中率はやや向上してきたが毎回買い方で失敗して回収率が上がらない。(たぶんベテランの方も同じかもしれないが)まあ小額で楽しんでいるので、それほど痛手はないけれど、できれば回収率を100%以上にしていきたいと思う。
予想は、ある程度新聞任せでも良さそうな感じがする。自分の予想と比較すると新聞のほうが的中率が高い。
新聞記者もそれを仕事にしているのだから、予想の精度が高いだろうし、好きな予想家を参考にしてもいいのではないかと思うようになった。選んでもらった候補の中から、3~4頭を選んで買い方をじっくり検討するほうが良さそうだ。
今年は、この方針で毎週回収率をチェックしていきたいと思う。


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参拝の作法

2014年01月04日 | Topics & Diary

毎年恒例の初詣に行ってきた。
神社へお参りするのは、新年の参拝だけという年が続いていて、参拝の作法はあまり気にしていなかった。
昔は二拍手だけで簡単に済ませていたが、最近は神社の作法を守らせるように立看板に「二拝二拍手一拝」を掲げるところが多くなった。その作法に忠実に従っているためか、参拝の列がやたら長くなって待ち時間も長くなったように思う。夜中の参拝は寒くて、長時間待っている間に凍えて風邪をひきそうになった。人が多い初詣の時くらいは、二拍手の簡単な参拝でも良いのではないかと思った。

ちなみに東京都神社庁の規定によると、参拝の手順は以下の通り。

1.入口の鳥居をくぐる前に会釈をし、気持ちを引き締めてから境内に入ります。
2.手水舎の水で心身を清めます。このことを「手水をとる」といいます。
手水をとる作法
(1) 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清めます。
(2) 次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
(3) 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
(4) 口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手に流します。
(5) 最後に水の入った柄杓を立て、柄に水を流してから伏せて置きます。
3.参道を通ってご神前へ進みます。
4.賽銭箱の前に立ったら会釈をし、神さまに捧げる真心のしるしとして、賽銭箱にお賽銭を入れます。
5.二拝二拍手一拝の作法で拝礼し、会釈をしてから退きます。
二拝二拍手一拝
(1) 深いお辞儀(拝)を二回繰り返します。 [二拝]
(2) 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。 [二拍手]
(3) そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。
(4) 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(拝)をします。 [一拝]

知っておいても良い慣習ですが、毎回忠実に実践するのは難しいかも。


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本「本はこれから」

2014年01月03日 | Book

本がこれからどのように変わっていくのかを、37人の本への関わりが深い知識人がそれぞれの観点で綴ったエッセイ集。2010年代に入り電子書籍の普及によって、「本とは何か」という基本的な定義が問われている。電子書籍は、従来の紙の本のあり方を変えていくという意見と、逆に紙の本が駆逐され淘汰された良書だけが紙として残っていくのではという意見がある。しかし、総じて紙の本は無くならず、コンテンツも電子書籍のデバイスも多様化していくという意見が多いように感じた。
この本を読んでみて、自分はどうかと考えてみた。電子書籍は、多くの情報や本を1台の端末に収納できるので、便利なツールだと思う。しかしデバイスへの依存が大きく、電力が無いと読めない(電池切れを起こすと読めない)というのは、不精な人には向いてないかもしれない。少なくとも自分が生きている間は、紙の本は無くならないと思うし、電子書籍も進化すると思うので、TPOに応じて使い分ければ済むと考えている。
電子書籍のデバイスも今後様々なものが登場すると思うが、それは数年単位で陳腐化し、買い替えが必要になってくる。また電池やデバイスの劣化などもあり、コスト的には決して安くはないと思う。買い替えを考えると、その費用で好きな紙の本を買ったほうが幸せかもしれない。


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