キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「優柔不断術」

2014年10月28日 | Book

バブルの頃、優柔不断な男は嫌われました。決断が早い男ほど男らしいと言われて持て囃された時代です。優柔不断と言われる人は、物事を真剣に考え、考えすぎるから優柔不断になってしまうというのが著者の主張です。この本で、優柔不断は決して悪いことではないという見解を頂いて、救われた気分になった人も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。
PS.著者の赤瀬川原平さんが亡くなりました。彼のユーモラスなエッセイを読んで、気分が癒されることが度々ありました。これから彼の新作を読めなくなるのがとても残念です。冥福を祈りたいと思います。


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2014 G1菊花賞

2014年10月27日 | Horse Racing
【菊花賞】トーホウジャッカルがレコード勝ち(東スポWeb)
26日、京都競馬場で行われたGI第75回菊花賞(芝外3000メートル)は道中4~5番手を先行した3番人気のトーホウジャッカルが直線での叩き合いを制し優勝した。勝ち時計3分01秒0はレコード。2着は4番人気のサウンズオブアース、3着は7番人気のゴールドアクター。
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今年の菊花賞は、なかなか見応えのある好レースだったと思います。下馬評ではダービー馬ワンアンドオンリーの人気が高く、この馬を中心にレースが展開すると思われましたが、外枠に入ってしまった影響からか、位置取りに苦しんで見せ場なく敗れてしまいました。また、春のクラシックで高い評価を受けていた馬が次々と脱落し、夏の上がり馬が上位を独占する形となりました。
勝ったトーホウジャッカルは、このレースに参戦した馬の中で最も「若手」で、デビューからわずか5ヶ月弱でG1を制覇しました。前走の神戸新聞杯も勝ちに等しいレースを展開していただけに、この勝利は当然だったかもしれません。まだ若くて伸び代もありそうだし、スタミナとパワーを感じる走りで今後の中長距離をリードする存在になるかもしれません。酒井騎手も好騎乗でクラシックG1を初めて制覇しました。優勝インタビューも清々しくて好感を持ちました。これからの活躍に期待したいです。
今年の菊花賞は、内枠で先行した馬が断然有利な印象でしたが、3着のゴールドアクターも素晴らしい走りでした。上位2頭には及ばなかったけれど、枠順を考えるとこちらも力の差は無さそうです。
今年のレースを見ていて、春の実績馬と夏の上がり馬の実力差がほとんど無くなったような印象で、「名前」や「過去の実績」だけでは勝てないということを感じさせられたレースでした。

ちなみにテレビのF局の予想は「京都好走実績馬」を基に勝ち馬を予想していました。でも京都実績と言っても、1800-2000mの実績で3000mの菊花賞を予想するのはちょっと無理があるんじゃない?と思ってましたが、案の定でした。それと勝ち馬予想に、ワールドとかスターダムという大きな名前や華やかな名前につられてはいけませんね。

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2014 G1 秋華賞

2014年10月20日 | Horse Racing
◆第19回秋華賞・G1(19日・芝2000メートル、京都競馬場、良)
3歳牝馬による秋の頂上決戦、第19回秋華賞・G1(19日、京都・芝2000メートル)は、中団に待機した浜中騎乗のショウナンパンドラがインから鋭く抜け出し、G1初制覇。開業4年目の高野友和調教師(38)=栗東=は、重賞初制覇をG1で飾った。単勝1・5倍に推されたオークス馬ヌーヴォレコルトが2着。首差で牝馬2冠はならなかった。
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オークス馬ヌーヴォレコルトが圧倒的な1番人気でしたが、レースが始まると他騎手のマークが厳しく、最後までどの馬が勝つのか判らない面白いレースでした。結局、内側で先行し、馬場の良いところで仕掛けたショウナンパンドラが、最後の1ハロンで抜け出してヌーヴォレコルトの追撃を許さずに快勝しました。
1強と言われたレースでも、結局、蓋を開けてみればどの馬にもチャンスがあって、ショウナンが通ったコースが一番良かったということのようです。
今回マークされたヌーヴォレコルトはかなり不利な条件でしたが、外側を廻ってもきっちり2着に喰いこんで実力を証明しました。強力なハープスターがいないレースでしたが、現時点では、やはりこの馬が最強と言えると思います。今後の古馬との対戦がとても楽しみです。
馬券は、タガノエトワールを本命で買ってみました。ヌーヴォとの実力差は無いと思っていたし、レースも遜色ない走りを見せてくれましたが、ショウナンパンドラの方が更に良くなっていました。予想の2,3着は当たっていたのに、馬券の買い方が悪く、配当を頂けなくて残念でした。

ちなみにレース後の記事では、ヌーヴォレコルトで勝てなかった岩田騎手が謝っていたようですが、これはレースなんだから謝る必要は全くないと思います。期待して賭けるのは競馬ファンの勝手だし、怠慢な騎乗や他馬の走路妨害したわけではなく、全力を尽くしたのだから、2着の結果には胸を張っていいと思います。
よくレース後に大声で罵声を浴びせる競馬ファンもいますが、自分の馬券が外れたことを周りに宣言しているようなもので、恥かしい行為です。自分の馬券が当たらなくても、馬や騎手に対しては「よく頑張った」と言えるくらい寛大な気持ちで競馬を楽しみたいものです。

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本「炭水化物は人類を滅ぼす」

2014年10月15日 | Book

トンデモ本のようなタイトルだが、中身は糖質制限について多角的に考察した真面目な本。
著者は糖質制限ダイエットを実践して効果を体感し、この方法の有効性を考察している。
世の中には様々なダイエット方法があるが、糖質制限は炭水化物を含む食品を摂らないという単純な方法であり、体重の減少だけでなく健康にも良いと著者は説いている。現代の栄養学の常識に反論し、動物や人類の食習慣の歴史、地球の歴史まで遡って科学的・論理的に説明しているが、専門知識の解説と著者の持論の説明の記述のレベル差が大きくて、理解が難しい部分もあった。栄養学の持論はやや過激な印象もあるが、生物と食物の関係についての知識や著者の考察はなかなか面白くて勉強になった。今のところ糖質制限の必要性は全く感じていないが、食生活の習慣を変えてみたくなったら、試してみる価値はあるかもしれない。
ちなみに「糖質制限ダイエット信者」になった知人は、食事に行く度にこの本の受け売りの知識で、糖質・炭水化物の有害性や食品成分についてあれこれと指摘するようになり、お店や料理の選別にうるさくなり、食事をする機会がなくなって、関係が疎遠になってしまった。この本の内容を鵜呑みにすると弊害もありそうだ。
糖質制限は、著者のように食事を生きるための手段と割り切れる人や、孤独な環境でも耐えられるストイックな人には向いていると思う。ダイエットは、他人に迷惑を掛けない程度に楽しむべきだろう。


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蒲田行進曲のテーマ 

2014年10月13日 | Music & Movie

学生の頃、3年ほど映画館でアルバイトをしていた。
仕事は入場券の切符切りと、上映後の館内清掃。
松竹映画系の400人ほど入る中規模の劇場で、従業員は映写技師2人、受付入場券売場の小母さん4人、事務員と支配人の計8人で運営していた。とてもアットホームな劇場で、楽しく働かせていただいたことを覚えている。
松竹映画は、「男はつらいよ」だけが目玉で、後はたまにヒット作が出る程度で、当時流行っていた角川映画と比べると地味な作品ばかりだった。そんな中で、この「蒲田行進曲」を見た時、それまでの松竹映画に無い明るく快活な面白い映画で、大ヒット間違いなしと思ったが、意外に客が入らずにガッカリした。その後、その年の第一回日本アカデミー賞を取ってリバイバル上映が行われ、いつもは静かな館内が大勢の観客で賑やかになった時はとても嬉しかった。今はもう無くなってしまった映画館の仕事の記憶と共に、映画の面白さや楽しさを伝えてくれた心に残る作品である。
昨日、BS11でテレビ放映があって、懐かい気持ちになった。


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スポーツの秋 テレビ観戦三昧

2014年10月06日 | Sports
10月5日は、スポーツ番組観戦の一日でした。
午前6時半:起床して最初に見た番組は、MLBジャイアンツ-ナショナルズ戦。
ナショナルズのジマーマンが素晴らしいピッチングで、1-0で9回途中までジャイアンツ打線を完璧に押さえて 、あと一人というところで四球を出してしまい、なんとこの場面でピッチャー交代。その直後に連続安打で同 点となってしまいました。日本であれば、同点になるまでは先発投手の責任で投げさせることが多いけれど、 MLBでは分業の役割が明確で、ランナーを出すとすぐにクローザーにスイッチしてしまいます。それが裏目に 出たのがこの試合でした。判断が難しかったとは思うけれど、ジマーマンを打てなかったジャイアンツにして みればラッキーな交代でした。

午前10時:その後、試合は18回まで進んでジャイアンツが勝ったようですが、次の試合カージナルス-ドジャ ース戦を見るために、ここでチャンネルをスイッチ。こちらも投手戦のような立ち上がりでしたが、ドジャー スが優位に進め、8回にカージナルスが同点に追いつくもその裏にドジャースにホームランが出て決着しました。
ナショナルリーグは、ピッチャーも打者として打席に立つので、DH制で攻撃が延々と続くアメリカンリーグと 違って、一息つける感じがあります。例えば、2アウトでランナーが2人出て、次が8番バッターであれば、確 実に敬遠四球となり、9番のピッチャーと勝負します。6回のドジャースの攻撃がそうでしたが、まるで高校野 球と同じ。この場面では日米、MLBから高校野球まで、全く変わらないセオリーのようでした。

正午:中央競馬観戦。
贔屓の馬に何頭か賭けてみたが当たらず仕舞い。中でもパドック記者の推奨馬が気になって、35倍という不人 気馬でしたが、単勝を賭けるつもりでした。でも直前にまさか1着は無いと思い直して、断然1番人気との組み 合わせでワイドを買ってみました。結果は不人気馬が1着。人気馬は馬券外に沈没して、馬券はハズレ。何と も悔しい結果となってしまいました。もう何年もやっているのに、こういう「迷い」で馬券を外すことが多い こと。競馬で勝つには「欲」が必要で、いつも安全を見越して、当たりそうな低倍率の馬券に賭けて外す自分 は、ギャンブルには向いていないと痛感した次第です。

午後3時:今日は秋のG1開幕戦、スプリンターズステークス。
下馬評では、ハクサンムーン、ストレートガール、コパノリチャードが実績からの上位人気でしたが、早めに 抜け出した人気馬が最後の1ハロンで次々と脱落。後ろから差して来たスノードラゴンが優勝しました。
今年は新潟開催、時折小雨が降り、10週連続開催の道悪馬場で、特殊な事情が重なったせいか、どの馬も「自 分の勝ちパターン」に持っていけないような展開でした。逃げ馬は逃げ切れない、先行馬も位置取りに苦労し 、差し追い込みの馬も早めに前に上がって追い込めないような、見ていて何ともスッキリしない感じがありま した。全く予想できないレース展開で、それはそれで面白かったと思います。
スノードラゴンの大野騎手は10年目ですが、重賞6勝目の今回が初G1制覇となります。じっと後ろで我慢させ て、最後に賭けたのが功を奏しました。これを機に、今後の活躍に期待したいです。きっと良い馬が廻ってく るでしょう。ちなみに馬券は、グランプリボスを軸に人気馬へ。見事にハズレ。この馬も4着に頑張ったけれ ど、届きませんでした。マイルCSで是非頑張って欲しいです。

午後7時:BSフジでF1日本GP観戦。
台風の影響で大雨のため、スタートが繰り下げ、雨でペースカー導入、最後はクラッシュの影響で赤旗中断で 終了という何ともスッキリしないレースでした。(スプリンターSもスッキリしなかったが)レース自体は意外なほどオーバーテイクも多く、チーム戦略も分かれて、なかなか面白いレースでした。素晴 らしかったのはバトンのタイヤ交換の好判断で、性能の劣る車で予選8位から一気に3位を好走する活躍を見せました。天候や荒れるレースでは、彼の判断力の的確さは武器になります。一発の速さは無いけれど、状況判断とレース展開を読む上手さを感じました。
次は、久しぶりのベッテル。運よく3位表彰台をゲットしました。雨の中の速さは定評があり、今回の終盤の追い上げは素晴らしかったと思います。彼は、レッドブルを離れる決断をしましたが、行き先はどうもフェラ ーリのようです。どうなんでしょうか。
勝ったのはハミルトン。良い車に乗ればとてつもなく速いドライバーで、先行逃げ切りタイプ。今回も一時ロ ズベルグ選手に先行を許しましたが、メインストレートで上手いオーバーテイクを見せて、そのままゴールし ました。アクシデントが無ければ、このままチャンピオンへの道を進みそうです。
レースはマルシャのビアンキ選手のクラッシュで終了となりました。激しい損傷のため、彼は危篤と伝えられています。無事を祈りたいと思います。
今年の日本GPは雨に翻弄されたレースでした。ドライだったら抜けない鈴鹿では、退屈なレースになったと思います。雨は多少面白さを演出してくれますが、クラッシュで終了というのは何とも後味が悪い感じがします 。来年はドライでスタートして、晴れ時々小雨くらいの天候で、最後まで僅差のバトルで終了というレースが 見てみたいです。

午後11時半:競馬の凱旋門賞を観戦。
日本馬の初制覇が掛かったレースで、スタート前から大興奮。しかし、結果は惨敗でした。
今回は3頭のG1馬ジャスタウェイ、ゴールドシップ、ハープスターがエントリーしていましたが、どの馬も見 せ場無く敗れてしまいました。
見ていて思ったこと。
1.スタートの悪さ。凱旋門賞は長距離レースですが、いかに良い馬場を走るかということで、位置取りが重要 と思いましたが、ゴールドとハープは最後方から、ジャスタは中段後ろで、最初の直線だけでかなり差を広げ られてしまいました。位置取りも何もなく、ただ出遅れしただけという感じ。これはいけない、、。
2.後方2頭はコーナーでずっと外側を回される距離のロス。10頭建てのレースであれば気にならないと思うけ れど、20頭ではかなり外を回されている感じがしました。
3.追い出しのタイミング。ゴールドは早過ぎて失速、ハープは良いタイミングでしたが、そもそも位置取りが後ろ過ぎて追いつけず、ジャスタはもう少し早めにスパートすべきでした。牡馬2頭は斤量ハンデが重すぎて、伸び切れない印象。
まあ結果論ですが、馬はよく走っていたと思いますが、このレースに初めて参加する3騎手には、期待に対して少し荷が重かったかなという印象です。これが武騎手や蛯名騎手のような経験者がいれば、また結果が違ったかもしれません。勝ったトレヴの騎手が「凱旋門賞はスピードだけでは勝てない。経験や戦略が必要」というコメントを残しています。確かにそんな感じがするレースでした。
凱旋門賞は3歳牝馬が断然有利なので、今年の2歳牝馬から有望な馬が現れることに期待したい。今回のように 天候が良い時はディープ産駒、道悪であればスティゴールドに出番があると思いますが、どちらも条件付きです。欧州の芝適性を考え、将来を見据えると今年から登場した欧州血統のハービンジャー産駒が期待 できるのではないかと思います。

ということで長い一日が終わりました。観戦したスポーツはどれも期待以下で、少々ガッカリの一日でした。

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