徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

龍馬も歩いた八丁馬場

2014-01-24 14:12:48 | 熊本
 千四百年を超える歴史を有する健軍神社は、直線1200mの参道が有名だ。市民には八丁馬場と呼ばれるこの参道は、現在では国道57号線で分断されたり、周辺の開発が進んだりして、僕らの子供の頃の厳かな杉並木の雰囲気はだいぶ損なわれたが、かつての偉容の名残りは感じることが出来る。また、この八丁馬場は昔の街道「木山往還」の一部ともなっており、沼山津の横井小楠を3度訪ねた坂本龍馬もこの参道を通ったであろう。1回目か2回目かの訪問の時、小楠宅で一夜を明かした龍馬を、小楠は隣人に八丁馬場まで送ってもらった記録が残っている。龍馬を送った隣人が「時々わからない言葉で話していた」と龍馬について語っている。
 八丁馬場について熊本市のホームページには次のように紹介されている。

▼健軍神社杉馬場
 県立商業高校脇の電車通りに、健軍神社の大鳥居がある。この鳥居をくぐって暫く東へ進むと、道が急に広くなり、その南手に折損した大銀杏がある。通称八丁馬場と呼ばれるのは、これから東に直線で健軍神社の門前までの区域である。両側には加藤清正の頃植栽したと伝えられる杉並木があるが、戦中・戦後の荒廃により、現在では神域に近い部分のみその亭々たる偉容を見ることができる。杉並木の間の中央参道は、清正の頃の騎馬訓練の馬場として利用されていたので、その名がついたという。8町(約900m)というが実際にはそれより長く、10町40間(約1200m)あると言い、江戸時代明和頃(1764~1772)には大杉300本があったと記されている。