気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

母さんへ~電話ができないから手紙を書くね (^-^)/ ✉3

2020年05月30日 | 母への手紙

後1ヶ月余りで退職です。

この雑多にものがいっぱいの机がこれからは昼夜問わず私の居場所になるのかな。

新型コロナウイルスの感染予防自粛のため、週4日休みなので、実質的には後20日前後の出社です。

この頃、やっと実感が出てきました。

正社員、派遣社員、パート社員と繋いで、実に50年余り働き続けてやっと仕事から解放です。

併せて、お給料は貰えない 母、妻、主婦業もこなし目まぐるしい頑張れ の毎日。 

「忙しい…。あと1日5時間欲しい」が口癖の毎日。

自分なりによくやったと思うのだけれど、どうですか?

併せてのほうは

母業はもう卒業です。母は名のみ、もう息子達は各々のお嫁さんにバトンタッチです。

(その方がうまくいくような気がします。

主婦業も同居ママが半分してくれるので半主婦です。

後は妻業~か?。これはどちらが先かわからないけれど、ここまで来たら死が二人を分かつまで…。

(結婚式で神父さんがよく言う言葉)…です。

以前、少年野球の試合観戦に、うちの子供達と同じチームの孫を応援しにきていたおばあちゃんがいて、

その時70歳でまだ仕事(確かお掃除の仕事)をしていると聞いて、なんと偉い人だと思いました。

当時の定年退職は60歳で、知力・体力ともに60歳が限界だと思っていたので、私など到底無理だと思っていたので…。

そんな私が70歳まで働いた。驚きではありませんか?

もう褒めてくれる人が居なくなった私の我儘かもしれませんが、

正直、ちょっと褒めて貰いたいです。

思えば、子供の頃は母さんに褒めてもらいたくて、その嬉しそうな顔が見たくて、

懸命に勉強をしていたような気がします。(あまり頭良くないので

あさってはもう6月です。

お彼岸のお墓参りに行けなかったので、もう半年経ってしまいましたね。

庭には薔薇の花が咲き始めました。紫陽花もボチボチと咲いてくるようです。

他にはこんな花が咲いています。

芍薬は重たそうなので、折れる前に切って家の中に飾りました。

お墓参りにも行けなかったし、他にも出歩けなかったので、

ある意味なんだか半年があっという間に過ぎてしまいました。

緊急事態宣言は解除されたけれど、まだ電車に乗って埼玉に行くのは無理かもしれません。

お盆には行けるといいのだけれど、にもちゃんにも会いたいし・・・。

おととし、病院の母さんに会うために週に一度は乗っていた湘南新宿ラインが恋しいです。

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落し文をお題にした母の句~恋文(ラブレター)

2020年05月26日 | 伊代の俳句

落し文拾いて恋を知らざりき

落ちている揺籃(ようらん)を拾ったけれど、これは密かに想う人への(落し文)から名付けられた虫(オトシブミ)のゆりかご。落し文なんて風流だけれど、そのような恋は知らない(したことがない)なあ~。

いつもながらこの句も解読しようとするとなかなかわからない?

先ずはいろいろ調べてみた。

季語は初夏

オトシブミは小さな甲虫で、新緑の頃、広葉樹の葉のなかに卵を入れ、

その葉を(見出しの写真のように)クルクルと筒状にして、地面に落とす。

ウスモンオトシブミ 

巻かれた葉はオトシブミのゆりかごと呼ばれ、幼虫が生まれた後に餌となり、

敵からの隠れ蓑にもなるという一石二鳥の役割を果たす。

落し文は、江戸時代にあった風習で、密かに想う人の通りそうな場所に筒状に巻いたラブレター(恋歌)をそっと落としておいたという置き手紙のようなもの。

それと同じようなことをする虫というのでオトシブミというようなロマンチックな名前をもらったようだ。

虫は我が子へ、人は想う人へと、必死な思いには変わりない。

落し文とは、昔の人はなんとも風流なことをしたのだろう。

スマホでメールという現代では考えられない状況のような…。

私的にはよほど人通りのない山里で、確実に目的の人がいちばん先に見つける

というのが前提条件であれば落とすと思うのですが 

ネットで調べているうちにこんな錬切り和菓子の画像も出てきました。

※菓舗ふくおか 和菓子歳時記 平成22年皐月

美味しそうです。

この上に載っている白い球状のものは、虫の卵をイメージしたものらしいのですが、

雫とも言われているらしいので、食すものなので私は露の方がいいかなと思います。

近くならすぐ買いに行き食べてみたいと思いますが、福岡のお店らしいので無理ですね。

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出逢いは偶然か (‥ )ン? 必然か ( ‥) ン?

2020年05月20日 | 日記

ママ(長男のお嫁さん)我が家に来て明日でもう15年経つ。

諺に「嫁姑仲よきはもっけの不思議」などというのがあるが、

かくいう私も同居だったお義母さんとは何度か言い争いのようなものがあった。

でもママとは一度もない。不思議?のうち。どうしてなのか?よく考えてみると、

やはりママができているという答えに落ち着く。

ではなぜか?それはママのお母さんにあるのだと思う。

孫たちはグランマと呼んでいる。(Grandmother)

前回のブログでもちょっと登場してもらった、ママのお母さんは

北米インディアナ州の出生、出身で、両親は北欧系のアメリカ人。

祖父母はインディアンの人たちに溶け込もうとしておさげ髪にしていた。

アメリカには日本よりだいぶ前に写真があったようで、その写真を見せていただいたことがある。

ネガはガラス?だった。

大学生の時、交換留学として行ける国がドイツと日本の二択で、日本を選んだそうだ。

理由は ”下駄” ?

その鼻緒の柄の美しさに「こんなところにも芸術が」と、日本の文化に触れてみたいと思ったらしい。

日本の留学先は、あの都の西北W大。

時代はちょうど大学紛争の真っ只中(アメリカとの安全保障条約に反対した学生の運動でデモや校内立てこもりなどが頻繁に起こっていた。いわゆる安保闘争)で、私だったらドイツを選んだでしょう。

でも、出逢いって、偶然なのか?必然なのか?

そこで出会ったのがお父さん。fall in loveです。

お母さんは自分の実家のことを、「トウモロコシ畑が果てしなく続く田舎で、留学してでもその田舎を出たかっただけなのに、こんな遠くの日本に来てしまった。」

と言っているらしい。

そのお母さんのママへの教えは、「ここは日本なのだからまずは日本の所作が正しいということを念頭に置くこと」だそうだ。

~郷に入っては郷に従え~ということらしい。

移民した祖先が先住民インディアンの人達と仲良くやっていくためにはいちばん大切な事だったのかもしれない。

そんなお母さんから育てられたママだから今時珍しい「仲良きはもっけの不思議」になるのかなと私は思っている。

でもなんだか似てる・・・育ったところ (‥ )ン? 

 お母さんの故郷インディアナ州の田園風景

私の故郷実家脇の田園風景 ( ‥) ン? 

ひょっとして国も違い、かなり離れているけれど同じようなところ?

私のこじつけでしょうか?

お母さんは昨年退職(翻訳や書類校正の仕事)したけれど、今でもアメリカから日本に嫁いできた人達の相談相手になるボランティアをされているそうだ。

素敵な方だ。

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若気の至りから~Thinking Out Loud/Ed Sheeran

2020年05月17日 | 日記

新型コロナウイルス緊急事態宣言が39県で解除された。

でも神奈川県は未だ解除になっていない。

朝キッチンに行くと、ママが怒り顔

ママは普段そんなに怒ることは無いのにどうしたのか?

聞けば実家のお父さんが河口湖の別荘へ行ってしまったという。こそっと…。

ママは薬剤師なのでもし自分がかっていて知らずにウイルスをうつしてしまってはいけない!

と持病のあるお父さんを気遣い、このところ実家に行くのも躊躇していたのに!

そして、山梨県に横浜ナンバーの車で行って、大丈夫なのか?・・・と今度は心配していた。

まあ別荘も自分の家といえば自分の家なのだし?農作物も作っているので、

コロナ自粛が長引いていて、お父さんとしてはそれも心配だったのでしょうか?

ママのお母さんも、プンプンしていたらしい。

うちでは夫が、開いているからというので、近くのゴルフ打ち放し場へ行ってしまった。こそっと…。

私もプンプン

そろそろ自粛疲れで、男性陣は箍が外れはじめ、女性陣はイライラとしてきたのでしょうか?

ママ(うちのお嫁さん)との会話

以前ママに、「私って結婚して埼玉から遠い神奈川に来てしまった・・・」と話した時、

「うちの母はアメリカから日本に来てしまった。…若・気・の・至りよ…って言ってますよ。

埼玉から神奈川なんて極極近いです。」って。

そっ、それは埼玉とアメリカとでは雲泥の差です。

でっ、米語にも若気の至りって言葉あるの?。ちなみに似たような言葉はあるらしい。

まあ距離はともかく、遠くから来てしまったあの…若気の至り…の情熱を少し思い出し、

怒りを鎮めることにして、箍がはずれそうなお父さん達をやんわりと諫めることにしましょう。

もう少しの辛抱でしょうから

エドシーランの曲 

YouTubeで和訳のものがありお借りしました。曲も良いですが、歌詞が素敵です。

この歌詞のような、こんな時もあったひと達も、もう70歳を超えました。

私もあとほんの少しで70歳です。

【洋楽劇場】Thinking Out Loud / Ed Sheeran 歌詞&日本語訳

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牡丹をお題にした母の句~母の居た庭(五月)

2020年05月14日 | 伊代の俳句

佇めばぼうたんに精吸い込まる

庭に佇み牡丹に目をやるとみごとに咲いた美しい花に、精を吸い込まれる(魂を奪われる)

季語はぼうたん(牡丹)で初夏。

写真はまだ母が居た頃、実家の庭に咲いていた牡丹の花。

何年か前、五月の連休で帰省した時に写したもの。

実家の庭には私が子供の頃から、牡丹は毎年咲いていた。

 黄色の牡丹


”立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花” 
という美人を形容することわざはよく知られている。

芍薬(立っても)牡丹(座っても)百合(歩いても)美しい~もう、非の打ち所がない美人。

また観賞する側からも、牡丹は座ってみるのがいちばん美しいとされ佇めば) と詠んだのでしょう。

五月の庭には牡丹の他にもいろいろな花がいっぱい咲いていた。

 寒白菊(ノースポール)

 藤

 

 つつじ・右奥に石楠花(しゃくなげ)

 山吹


小さな庭の手入れにもふうふう言っている私には、こんな風にお花を咲かせることはできそうもない。

これに先だって、三月、四月は、梅や桃、桜の花~蓮華~菜の花が咲く。

今思うに、なんて贅沢な美しい自然のなかで育ったのだろう。

今頃になって、両親に感謝です。 

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