うちのおばさんが
見舞い客を嫌がるので
今はお見舞いお断りといっても
無視して
二組お見舞いが来た。
私は
そういう
ところが我慢ならない
でも
おばさんが
それが本当にいやなのかどうか
私には分からない。
見舞い客、会いたい人には会いたいが
会いたくない人には金輪際会いたくない。
義理で見舞いになんか来てほしくない。
そういう気持ちはとてもよく分かるつもりでいたが
本当はどうだか分からない。
武蔵の友人が言ったそうだ
本心から叔母さんを心配して
会いにきたがってくれるなんて有難いことなんだよ
その人の素直さに
武蔵は感動していた。
今
私は
そういう素直な気持ちは
全然ない。
どうやら 素直に感謝できないのは
いいことではないらしいと感じているが
避けたい気持ちを感じ取らず
どんどん人が
何か働きかけてくるところから
逃げ出したい。
人間が
小さいのか
キャパが小さいのか
ちょっと憂鬱
ちょっと人間嫌い。
田舎に来て
意外と忙しく
自分を管理しきれなくなってきてた
叔母さんの事故を口実に
私は ヤドカリの宿の中に引っ込んで
改めて自分のペースを作りたいと思って
悪い人になってるのでいいんだと思う。
武蔵は際限もなく活動が膨張して
いろいろなところに 宿の外に 自分を広げている
それで
家族に無神経になるので
ああ
こんなやつと暮らすのはいやだ！
と腹を立てた。
今山形に剣道遠征に行っていない
いなくて
私は のうのうとした気分
皆出て行って
ここは無人島
