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永子の窓

趣味の世界

源氏物語を読んできて(教養と学問・男の教養科目)

2008年10月15日 | Weblog
教養と学問・男の教養科目

 男にとっても、習字、音楽、和歌は一般教養科目で会った。さらに、習字には漢字も平仮名も、音楽には得意とする楽器以外に、弦楽器や横笛のうち、いくつかに心得が必要であった。

 また、平安朝中期から、絵画の教養も男は身につけるようになってくる。源氏は小さい時からいろいろ習った中で、絵を満足に描いてみたいと考えていたと「絵合わせ」にある。
 
 漢詩文の教養は、男に必須であった。我が国固有の学問というものは無く、唐文化模倣の律令体制にあっては、学問の第一は、中国に発達したものを学ぶことであった。
 
 仏教の教えが、人々の思考法に大きな影響を与えたことは見逃せないが、一般の人に要求される学問ではなかった。僧侶を除き、教養ある者はすべて官吏となった。

◆参考:源氏物語手鏡

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