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源氏物語の内容は、光源氏の生涯を描いた前編と、後編、つまり源氏の死後、薫を主人公とするものとに大きく分れる。さらに前編は光源氏の出生から、貴族の
生活を背景に華やかに上り詰めて行く縦の年齢に合わせ、さまざまな女性を横に配して、一話、一話が成されている。
学校の授業で『源氏物語』を読むとき、光源氏の最も美しい青年期の場面、例えば「若紫」(5巻・源氏18歳)などが多いのではないでしょうか。学生の年齢に合わせても。源氏は帝と桐壺の更衣の子ですが、母が早世し後ろだてのいない身となったので、父の帝は将来を思って源姓を賜い、臣籍に下したのでした。たぐいまれな美しい青年になり、光輝くばかりに、人は「光君」と呼んだのでした。
私たちが今読んで居るところの「夕霧」は、39巻・源氏50歳になっています。
この間のたくさんの巻を読むことにより、光源氏の生き方、内面はもとより、周りの人々の生き方、この時代のものの考え方、生死感が大きな魅力です。
この「夕霧」(源氏と葵の君の子)の巻にくると、父源氏との力関係が逆転しつつあるのを感じます。この先、「御法」でいよいよ紫の上の死を迎えます。
源氏物語の内容は、光源氏の生涯を描いた前編と、後編、つまり源氏の死後、薫を主人公とするものとに大きく分れる。さらに前編は光源氏の出生から、貴族の
生活を背景に華やかに上り詰めて行く縦の年齢に合わせ、さまざまな女性を横に配して、一話、一話が成されている。
学校の授業で『源氏物語』を読むとき、光源氏の最も美しい青年期の場面、例えば「若紫」(5巻・源氏18歳)などが多いのではないでしょうか。学生の年齢に合わせても。源氏は帝と桐壺の更衣の子ですが、母が早世し後ろだてのいない身となったので、父の帝は将来を思って源姓を賜い、臣籍に下したのでした。たぐいまれな美しい青年になり、光輝くばかりに、人は「光君」と呼んだのでした。
私たちが今読んで居るところの「夕霧」は、39巻・源氏50歳になっています。
この間のたくさんの巻を読むことにより、光源氏の生き方、内面はもとより、周りの人々の生き方、この時代のものの考え方、生死感が大きな魅力です。
この「夕霧」(源氏と葵の君の子)の巻にくると、父源氏との力関係が逆転しつつあるのを感じます。この先、「御法」でいよいよ紫の上の死を迎えます。