近畿大学の吉田忠彦先生から「市民活動支援をめぐる施設、組織、政策 ーアクターネットワーク理論の視点ー」と題した論文をいただきました。
「日本の市民活動施設の中で最大の「かながわ県民活動サポートセンター」の設立は、当時の知事の強いリーダーシップによるものだったが、それだけでなく地域の活発な市民活動、長く続いた革新県政による財政問題、県の行財政改革、利便性の高い建物の存在などが影響していた。また、そのセンターが担当する市民活動支援の基金についても、知事の指示によって設置が進められたが、市民活動団体との相互作用によって変化していった。つまり、これらの施設や基金の設置と運営は、知事という企業家が提示した政策どおりに進められたものではなく、さまざまな要因によって修正された。また、政策の提示以前にあった要因にも影響されていた。それらの要因の中には建物、震災などの非人間的なものもあった。本稿においては、このケースをアクターネットワーク理論の視点から分析する。」
オープンから足掛け10年間にわたり勤務したセンターの意義について、克明に解き明かしてくれています。
この論文を読んで欲しかった方が二人いるのですが・・・