NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

我が街を元気にしたい

2010年02月10日 | 地域情報・まちづくり
2月5日に放映された「NHKご近所の底力 我が街を元気にしたい」を見ながら、一人で唸ってしまいました。

<お困りご近所>
山梨県大月市の皆さんで、何とか街を元気にしようと取り組んでいる二つの事業が紹介されました。一つ目は、ご当地B級グルメによる街おこしで、味噌汁にすいとんを入れた郷土料理の「おつけだんご」を広めようとしているのですが苦戦中。二つ目は、農産物の直売所で、こちらの方も売れ行きが悪く、出品してくれる農家が少なく品不足になり、人気が出ない、という悪循環に陥っているとのことでした。

<妙案その1>
B級グルメとして、「富士宮焼きそば」を大ヒットさせた静岡県富士宮市の皆さんの登場です。その経済効果は、焼きそば48億円、材料・みやげ・観光・PRなどを含めると何と200億円以上になると試算されています。

その極意は、「楽しくなければ人は来ない!」ということです。焼きそばで街おこしをする団体を「やきそば学会」、そのメンバーを「やきそばG麺」と名付けたダジャレによるPR(巧みなPR)はマスコミに注目され、お金をかけずに全国に富士宮を宣伝することに成功しています。

もう一つの秘訣は「リピーターを生む、おもてなしの心」にあるようです。外からのお客さんをもてなす心を養う活動を展開し、町全体の魅力を訴えたことで、単なるブームに終わることなく持続的な街おこしにつながっているとのことでした。

<妙案その2>
次に登場したのは、お金をかけずに多くのお客さんを集める直売所を経営する長野県伊那市の皆さんです。国道から1㎞以上離れ、近くには集落もない場所で、なんと年間の来客数は50万人、売上げは10億円に上るというから驚きです。

その極意は、やはり「楽しさ」です。直売所には農産物以外に、山から拾ってきた鹿の角、ただの落ち葉、使わなくなった古い農機具などが所狭しと並んでいます。何か掘り出し物があるのではというワクワク感がお客さんを引きつけているようです。

直売所の出荷を農家だけに限定せずに地域住民にも呼びかけて、身近にあるものなら何でもOKとしたので、様々なものが直売所に集まり、ワンダーランドのようになっています。農家のお婆ちゃんが、「ぺんぺん草(ナズナ)がお金になるなんて思わなかった。楽しいし、やる気が出ます。」と話していたのがとても印象的でした。

二つの妙案に共通するキーワードは、「楽しさ」です。二宮町商工会が最近企画した「菜の花ウオッチングでの販売会」と「東京ビッグサイトでの二宮ブランドの展示」という二つのイベントでは、スタッフは本当に一生懸命に取り組みました。が、しかし、「楽しさを演出したか?」「楽しく取り組んだか?」ということを自問すると・・・

番組が終わる頃には、「楽しんでいただくことに、楽しく取り組むことが、本当のおもてなしの心ではないか」と考えている自分がいました。

なお、この番組も3月26日で最終回を迎えるようです。残念ですね。
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