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NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸の新春 <屠蘇、雑煮>

2012年01月01日 | エコでボランタリーな江戸の町
江戸の家々では、元旦は長寿健康を祈願して屠蘇を飲みました。

死者も蘇るという名のついた酒は、酒というよりは薬で、屠蘇散は医者が歳暮として患者の家に配ったそうです。

屠蘇を祝った後は、いよいよ正月の膳をいただくことになりますが、膳の主役は雑煮です。

江戸の雑煮は、焼いた切り餅に鰹節でとった醤油のすまし汁、具は小松菜・大根・里芋という素朴な内容でしたが、これは家康が江戸入りしたときからものもので、我が家でもほぼ同じレシピでいただいています。

又一つ年の蓋取る雑煮椀

江戸時代は数え年のため、正月を迎えると一つ年をとることになっていたわけです。

落語で、呉服屋の主人で御幣担ぎ(縁起担ぎ)の五平衛さんを番頭が、「雑煮の餅から釘が出てまいりました。餅から金が出る。お店がますますお金持ちになる吉兆でございます。」と喜ばせるところから始まり、最後に宝船売りが「旦那様はにこにこ恵比寿顔で、あちらの綺麗なお嬢様は弁天様で・・・、こちらのご商売が呉服(五福)でございます。」と七福神になぞらえて落ちをつける「かつぎや」という噺がありますが、宝船売りについては3日のブログでご紹介したいと思います。