アートな旅

日々の生活の中で出来るだけアートに触れられた場面を記事にしてゆきたいと思います。

旧神谷伝兵衛稲毛別荘

2014-06-02 10:12:55 | アートな旅

千葉県稲毛は昔、海水浴で賑わった場所です。
私も東京から遠足に来ました。

稲毛がまだ海を見下ろせるほどの高台に 文人墨客が別荘を建てました。

今では「国登有形文化財」に指定されている

神谷伝兵衛稲毛別荘の建築物を見て来ました。

 

 

海岸に近い様子がかがえる松の木が沢山植えられてます。

 

和室には葡萄の太い樹を床柱にしています。

 

洋館の中の和室と和の庭園

洋館は日本のワイン王と呼ばれた明治の実業家
神谷伝兵衛の別荘として大正7年に建てられました。

東京浅草の「神谷バーのデンキブラン」「牛久シャトー」
の創始者として66歳で他界するまで生涯をワイン作りに捧げました。
関東大震災(大正12年)にも耐え抜いた建物です。 

 

もう一つの建物がすぐ近くにあります。
「千葉市ゆかりの家・いなげ」- 愛新覚羅溥傑仮寓(あいしんかくらふけつかぐう)

中国清朝のラストエンペラーの愛新覚羅溥儀の実弟である溥傑夫妻が
成婚間もない昭和12年に半年ほど居を構えた風情ある建物

 

 

木造の昔ながらの建物には短い期間、仲よく過ごされた
思い出が詰まっていました。

「白雲木」が5月1日から一週間咲くそうですが
すでに花の実になってました
白雲木は中国では王家以外には植えることはないそうです。白い花が
良い香りを放つとのこと、来年は白雲木が咲くころ訪ねてみましょう。 

「過ぎし世を顧みて千葉に来る、余齢を駆し旧居をたずぬれば
哀れ往時の夢破れ、ただ立秋の時ぞ偲ばる」 溥傑

 

 

この周りは「浅間神社」の敷地内にあります。
千葉県民になってもまだ訪ねたことのない「浅間神社」
808年富士山から神様をお迎えして浅間神社の歴史が始まったそうです。
歴史に彩られた奥の深い稲毛散策でした