アートな旅

日々の生活の中で出来るだけアートに触れられた場面を記事にしてゆきたいと思います。

二つの鄙びたお寺

2017-10-02 14:44:17 | アートな旅

千葉県市原市吉沢という場所に「藁ぶき屋根のお寺」がある。

そのお寺に行ってみたくなりました。車で40分ほど。

先ず「鳳来寺観音堂」へ

吉沢城守護の為に建てられましたが、昭和16年曹洞宗の蓬莱寺に

合併されました。天正18年(1590年)豊臣秀吉の軍に落城しましたが

観音堂だけが残されました。これは室町時代後期の代表する建物です。

国指定重要文化財です。


屋根は茅葺寄棟造りです。

落城しても、庶民の厚い信仰に守られて現代まで素晴らしい

観音堂が残っていることに感激しました。

もう一つはそこから車で10分ほどのところにある


「西願寺阿弥陀堂」(さいがんじあみだどう)です。

山すそに見える茅葺のお寺。

ここも、平蔵(地名)城主平正経は鬼門守護の為、七堂伽藍を建立

明応4年(1495年)に阿弥陀如来を安置し、西願寺と号した。

昭和30年に重要文化財にしていされました。

真っ暗なお堂の中は

(後で、撮影禁止を知りましたが。お顔を拝顔させて頂きました)

このお堂の周りには多くの石仏

西願寺阿弥陀堂の近くでコスモスに出会いました。

今、私は「将門」(東国の覇王)矢野 隆著を読んでいます。

天皇家の血を引く平将門が貴族の地位を捨てても

田畑の広がる東国での活躍を頼もしく読んでいます。

1500年近くも受け継がれている、人々の信仰と維持をしてきた

人々の力をこの千葉の地で

この目で見ることが出来た喜びは大きかったです。