ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

中間貯蔵地権者と浪江の自殺訴訟判決

2015-07-01 09:26:23 | エッセイ
楢葉町は今年8月のお盆前に避難解除に向けて、役場機能も楢葉町に移した。しかし、住民の帰還の最大の問題は除染で出た汚染物の黒い袋が野積みになっていることである。試験搬入が始まったが。いわき市波立薬師紫陽花寺にて。

しかし、搬入先の中間貯蔵施設建設の予定地の地権者2,365人の中で、連絡先を把握している地権者は1,210人、把握できない地権者1,160人で、所在不明の800人は死亡している可能性があり、とうてい搬入がごく一部しかできない。搬入先の大熊と双葉に常磐道ICを設置して搬入をよりしやすくする予定だが・・・・?

浪江町の五十崎喜一(67)さんが、避難先を転々として二本松に落ち着いた、7月24日飯館村で投身自殺、遺体となって発見された。請戸での釣りや家庭菜園の趣味を奪われ、将来の見通しも立たず、ふさぎ込むようになっていた。

原告は8700万円の損害賠償を求めた裁判で、福島地裁は2,720万円の賠償を認めた。減額は避難生活からのうつ病より、喜一さんが患っていた糖尿病が悪化したのが原因という東電側の主調を一部認めての事であった。が、避難生活の過酷な経験に耐えがたい精神的負担を強いたうつ病が最大の原因と認定したことでもある。