周りを人家や駐車場に囲まれ、孤立した1枚の水田があります。この水田に水が張られると、夜には必ずアマガエルの大合唱が始まります。小さな体でなんて大きな鳴き声が出せるのでしょうか。
この水田は、何度か中干し(水を抜いて田干しを行う)されます。中干しの間は鳴き声が聞こえませんが、水が張られるとまた大合唱が始まります。
《鳴嚢をふくらませて大声で鳴くアマガエル♂ 2013/06/11》
周りを人家や駐車場に囲まれ、孤立した1枚の水田があります。この水田に水が張られると、夜には必ずアマガエルの大合唱が始まります。小さな体でなんて大きな鳴き声が出せるのでしょうか。
この水田は、何度か中干し(水を抜いて田干しを行う)されます。中干しの間は鳴き声が聞こえませんが、水が張られるとまた大合唱が始まります。
《鳴嚢をふくらませて大声で鳴くアマガエル♂ 2013/06/11》
毎年トノサマガエルが見られる小さなコンクリート製の貯水槽があります。いつもなら、アマガエルとは明らかに違う鳴き声が聞こえるはずなのですが、今年は夜にアマガエルの大合唱が聞こえるだけでした。気になって、何度か貯水槽を見に行きましたが、トノサマガエルには会えませんでした。
昨日(6月10日)、出かける途中に期待せずに貯水槽の中を覗き込むと、交接中のトノサマガエルがいました。人の気配に敏感で、すぐに水の中に潜ってしまうので、なかなかよい写真が撮れません。
昨年のブログ(2012/07/24)にも書きましたが、この小さな貯水槽の近くにトノサマガエルの棲めそうなところはありません。この先、この孤立した(ように思える)トノサマガエルの個体群は、生き続けることができるかどうか、気になります。
《トノサマガエル(交接) 2013/06/10》
《トノサマガエル(交接) 2013/06/10》
《トノサマガエルの生息する貯水槽 2012/07/22》
山道を歩いていると、足元からカエルが跳びだしました。ヤマアカガエルです。
ヤマアカガエルは、ニホンアカガエルとよく似ていますが、背面には「筋状の隆起があり、鼓膜の上部で一度外側へ曲がり鼓膜の後部でまた内側に曲がる」(『ウィキペディア』2013/05/27)ことで見分けがつきます。
《ヤマアカガエル 2013/05/21》
キショウブの葉陰にクロスジギンヤンマの羽化殻を探していて、モリアオガエルを見かけました。今年になって初めてです。♂の鳴き声は聞こえず、卵塊もまだ見当たりません。
《モリアオガエル 2013/05/18》
園内には4種類のカエルの仲間がいます。池からはトノサマガエルとツチガエルの鳴き声が聞こえ、アマガエルも鳴いています。モリアオガエルの鳴き声や姿は、まだ確認していません。
昨年始まった「富山市の身近な自然調査」に、孫娘と参加しています。今年、トノサマガエルが追加されたので、写真を撮って、さっそく報告しました。
《トノサマガエル 2013/05/15》
「こどもの日」に能登へ家族旅行に行った帰り道、数十年ぶりに氷見市の朝日社叢に立ち寄りました。何か一つくらいブログねた(自然情報)があるだろうと思ったのですが、夕方でしかも時間がなく、思ったほどではありませんでした。
唯一のものがイモリで、急な参道そばの倒木の中に、幼体と思われる小さめのものがいたのです。
倒木の中のイモリについては、2013年4月6日付けのブログで紹介していますので、私自身にとっては2回目の出会いです。アカハライモリは環境省の2012年版レッドリストでは準絶滅危惧とされ、同じく2012年の富山県のレッドデータブックではでも「山地や平地に広く分布していた種であるが、分布域や個体数が減少している」として準絶滅危惧のカテゴリーで選定されています。
《倒木の中のイモリ 2013/05/05》
《倒木の中のイモリ 2013/05/05》
《イモリの腹側 2013/05/05》
倒木の中で越冬している昆虫を探していたときのことです。ちょっとした尾根状のところで、腐朽が進み水分をたっぷり含んだアカマツの伐倒木の中に、朱赤色と黒色の生きものが見えました。一瞬ギョッとしましたが、掘り出すと少し小さめのイモリ(アカハライモリ)が出てきました。
近くに水辺もないので奇妙に感じましたが、イモリの「幼生は十分成長すると、外鰓が消えて成体と同じような形の幼体となり、上陸…森林内などで小さな昆虫や陸棲貝類、ミミズなどの土壌動物を捕食して3-5年かけて成長し、成熟すると再び水域に戻ってくる」(『ウィキペディア2013/04/06』)そうです。イモリは水の中の生きものと思い込んでいましたが、やはり両生類でした。
《倒木の中で越冬中のイモリ幼体 2013/04/05》
《倒木の中で越冬中のイモリ幼体 2013/04/05》
このあたりで聞こえるカエルの鳴き声は、圧倒的にアマガエルのものです。しかし、どこからかアマガエルとは明らかに異なるカエルの鳴き声が必ず聞こえてくる場所があったので、ずっと気にかけていました。たまたま近くを通る用事があり、最も可能性の高い小さな貯水池(下の写真)を覗いてみました。水面には3~4匹のカエルが顔を出して浮かんでいました。鳴き声の主は、トノサマガエルでした。
この小さな貯水池の近くに、数年前まで水田がありましたが、今ではありません(三方コンクリートのトノサマガエルが住めそうもない流れの速い用水はありますが…)。この孤立した(ように思える)トノサマガエルの個体群は、この先どうなるのでしょうか?
《トノサマガエル 2012/07/22》
《トノサマガエル 2012/07/22》
《トノサマガエルが生息している貯水槽 2012/07/22》
池の周りを歩いていると、水音をたててツチガエルが次々に池に飛び込みます。ツチガエルより大きなものが飛び込む音がしたので、探してみると、トノサマガエルにツチガエルの♂が抱きついていました。
《トノサマガエルに抱きつくツチガエル 2012/06/24》
水田のアマガエルの「おたまじゃくし」が大きくなってきました。アマガエルのおたまじゃくしは、〈目が左右に離れている〉〈尾の幅が広い〉〈背面に黒い点がある〉などの特徴があるとされています(ほかのカエルのおたまじゃくしとの比較なので、なれないとなかなか区別できません)。
この頃に水田にはいっているコサギやアオサギ、アマサギなどは、アマガエルのおたまじゃくしを食べているのだと思います。
《アマガエルの「おたまじゃくし」 2012/06/08》
《アマガエルの「おたまじゃくし」 2012/06/08》
《アマガエル 2012/06/08》
今の時期、営農サポートセンターの池の周りを歩くと、たくさんのカエルがポチャ、ポチャと水音をたてて水に飛び込みますが、なかなか姿を見ることができません。
池のスイレンの花がちょうど見ごろだったので目を向けていると、スイレンの葉の上にツチガエルが乗っていました。
ツチガエルは、5月から9月にかけての繁殖期に「ギュウギュウ」という低音で♂が鳴くようです。『日本のカエルの鳴き声図鑑』(兵庫県立人と自然の博物館)のページを開くと、鳴き声を聞くことができます。
《ツチガエル 2012/06/03》
富山市営農サポートセンターの小さな池の縁のキショウブの葉に、モリアオガエルの卵塊がありました。探してみると、近くにモリアオガエルがいました。ここは平野部の農耕地帯の中に作られた施設なので、自然分布かどうかはよくわかりません。ここ数年、よく訪れていますが、モリアオガエルには気づきませんでした。
《モリアオガエル 2012/06/03》
《モリアオガエルの卵塊 2012/06/03》
庭を耕していると、30~40㎝の深さの土の中から、トノサマガエルが出てきました。冬眠するにはまだ早いと思うのですが…。(あわてていて、クローズアップレンズをつけたまま遠くから撮影したので、ピントがあっていません。)
《トノサマガエル 2011/09/08》
私のお気に入りの場所の一つが、富山市の南郊にある富山市営農サポートセンターです。広い芝生広場といろいろな植栽、流れや池もあります。ここで、家族でオニギリを食べるのです。利用者が多くないので、貸切状態、我が家の別荘のようです。
先日は、流れや池で、ツチガエルを見かけました。ツチガエルは、20世紀後半までは各地の水田でよく見られたが、冬に水を抜いてしまう乾田の増加とともに水田から姿を消しているとのことです(「ウィキペディア(ツチガエル)」。
《ツチガエル 2011/06/03》
自宅近くの水田にアマガエルはそこそこ鳴いているのに、意識して探しても卵の存在がわかりませんでした。そうこうしているうちに、幼生(おたまじゃくし)が泳ぎだしました。
《アマガエルのおたまじゃくし 2011/05/26》