やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

キイロスズメバチ(被食)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-07 12:27:42 | 昆虫類

(早)朝に公園を歩いていると、園路上にいろいろな生きものが死んで落ちていたり、それらを食べる生きものがいたりして、ついつい下を向いて歩いてしまいます。

今朝もミミズをはじめいろいろな死体が転がっていましたが、路上で生きたキイロスズメバチがシオヤアブ♀に食べられていました。怖いものなしのキイロスズメバチを食べるとは…、「シオヤアブ恐るべし」です。

ウェブサイトを見ていると『暗殺昆虫「シオヤアブ」はスズメバチの天敵だった!』なるものがありました。以下、その一部を引用します。「シオヤアブは肉食昆虫で、他の昆虫を捕食したり、時には事もあろうか哺乳類や爬虫類のなどの脊椎動物ばかりでなく、我々人間の体液を吸うこともありますが、基本的には彼らの獲物は昆虫や虫などの小さな生き物です。シオヤアブの狩りの方法ですが、彼らは優れたれた飛翔能力と動体視力を持ち、飛翔している昆虫を背後から奇襲するのが得意です。飛翔する獲物の頭上の樹木や草などで待ち伏せし、相手が通過したところで背後から急襲し、昆虫の頭部・胸部・腹部の継ぎ目にぶっとい口器を突き刺し、獲物の体液を吸い取ります。その突撃力たるや凄まじく、バチッっと音を立てて獲物と共に転がり落ち、その時には既に口器が獲物の体節に突き刺さっています。カマキリは良く草原の暗殺者と揶揄されますが、シオヤアブは狩りのスタイルからすると「野山の撃墜王」と呼んだ方が良いかも知れません。」

今回見かけたキイロスズメバチも、背後から急襲され、頭部と胸部の継ぎ目に口器を突き刺され、体液を吸い取られていたのでしょう、まだ肢を動かしてもがいていました。

《園路上でシオヤアブに捕食されていたキイロスズメバチ 2017/08/07》

《園路上でシオヤアブに捕食されていたキイロスズメバチ 2017/08/07》

《園路上でシオヤアブに捕食されていたキイロスズメバチ 2017/08/07》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロアゲハ(羽化殻)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-07 04:15:48 | 昆虫類

キハダの葉裏に、アゲハチョウの仲間の羽化殻が着いていました。ナミアゲハの蛹と比べると、
 「前胸背の中央に角状の突起がない」
 「腹部の側面へのはり出しが強い」
 「側面から見た腹面の湾曲が強い」
 「腹部背面に強く黄色を帯びたほぼ菱形の斑紋がある」
ことなどから、クロアゲハの羽化殻だと思います。(『原色日本蝶類幼虫大図鑑』参照)

また、クロアゲハの蛹は、「食樹の樹幹、枝、或いは食樹から離れた付近の他物に見出される」(『同上』)ようですが、今回の蛹は葉裏で蛹化していました。

ちなみに、この列植されたキハダでは、これまでナミアゲハの幼虫を見かけることはよくありましたが、クロアゲハの幼虫を見かけたことはありませんでした。

《キハダ葉裏のクロアゲハ羽化殻 2017/08/04》

《キハダ葉裏のクロアゲハ羽化殻 2017/08/04》

《クロアゲハ羽化殻(「前胸背の中央に角状の突起がない」「側面から見た腹面の湾曲が強い」) 2017/08/04》

《クロアゲハ羽化殻(「腹部背面に強く黄色を帯びたほぼ菱形の斑紋がある」) 2017/08/04》

《同じ日に近くの葉で見かけたナミアゲハの幼虫 2017/08/04》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする