2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います(五十音順)。なお、ここで紹介するキノコのほとんどは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定していただきました。
ハナビラニカワタケは、春~秋にかけて(ときに冬期の長雨後にも)、広葉樹(まれに針葉樹)の倒木、立ち枯れ、枯枝などの材上の樹皮の裂け目から発生するシロキクラゲ科シロキクラゲ属のキクラゲ類の中型~大型のキノコです。根元から不規則な花びら状の薄片が重なり合って生長し、キノコの姿を形成します。「子実体」は、重なりあった八重咲の花房状で、花びら状裂片の外縁部は波打ちます。表面は平滑で、その両面に子実層を生じ、色は淡褐色~暗赤褐色、半透明で、径は5~15㎝、高さは5~10㎝ほどです。肉質はゼラチン質で、根元はかたい軟骨質です。(『カラー版きのこ図鑑』参照)
《ハナビラニカワタケ 2010/10/10》
《ハナビラニカワタケ 2010/10/11》