夏のような晴れた1日(真夏日でした)、握り飯を持って久しぶりに立山山麓家族旅行村などを散歩してきました。
ウスバシロチョウが1匹だけ飛び回っている林の縁の葉の上などを見て歩いていると、下草の上に2~3cmの触角が目立つ蛾が翅を開いてとまっていました。胴が太短く、翅先の方に透明な所があり葉の緑色が透けて見えています。
これだけ特徴的なら、すぐにわかるはずと『ポケット図鑑日本の昆虫1400①』の写真を何度か見ていきましたが、見当たらず。『くらべてわかる蛾1704種』のページをパラパラめくって、「カイコガのなかま」に似た写真がありました。スカシサンです。
スカシサンは、「開張28~30mm、雄雌差が大きい。雄の前翅は濃褐色で翅端近くにある透明紋が大きく、後翅には黄色の部分がある。雌はより翅色が明るく、透明紋がかなり小さい。似た種はいない。」(ウェブサイト『いわてレッドデータブック岩手の希少な野生生物web版/スカシサン』)。幼虫は、ハイノキ科のサワフタギ、タンナサワフタギを食べるようです。
いつも参考にさせてもらっているウェブサイト『富山県産蛾類博物館』にスカシサンが掲載されていない(カイコガ科は、クワコ、オオクワゴモドキの2種のみ)ので、県内では多くないのでしょうか?(サワフタギやタンナサワフタギはふつうに見られます)。
《林の縁の下草にとまっていたスカシサン♂ 2024/06/11》
《林の縁の下草にとまっていたスカシサン♂ 2024/06/11》
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